完全燃焼するために昨年の日本一の栄冠から一転、最下位に沈んだ楽天。大久保博元監督新体制で再出発したチームは屈辱のシーズンをどう捉え、何を見据えて前に進んでいるのか。選手会長としてナインをけん引するキーマン・藤田一也に、2015年に懸ける熱き思いを聞いた。 取材・構成=松井進作 写真=松村真行、BBM 闘将がいたからこそ
人目をはばからず、大粒の涙で顔をくしゃくしゃにしながら花束を渡した。10月7日のオリックスとのシーズン最終戦(コボスタ宮城)で行われた星野仙一前監督の退任セレモニー。「監督の存在がなければ、いまの自分は絶対にいなかった。そんな監督に恩返しできないまま終わってしまったことが何よりも悔しい」と藤田一也は遠くを見つめた。 とにかく悔しい1年でした。もうその一言しかないですね。昨年があまりに充実していたので、今年はシーズンが終わっても「終わったんだな」という実感がなかった。それに僕らがもっと結果を出せていれば星野監督ともまだ一緒に野球ができたかもしれないので……責任もすごく感じています。
チームが低迷したのは監督のせいだけではなくて、その期待に応えられなかったのは選手たちなので。いまは申し訳なさ、不甲斐なさしかないです。退任セレモニーでもその思いばかりが胸に込み上げていました。
本当に楽天に来て、星野監督との出会いが僕の野球人生の大きな転機になりましたし、いまも昨年の優勝時に「お前がいたからここまで来れたよ」という言葉は忘れられません。逆に辞めるときには「お前のせいで辞めることになったわ」と言われましたけど(苦笑)。
2年間だけでしたが、愛情を持っていろいろなことを教えてもらって、経験させていただいたことには感謝の言葉しかありません。
結果的に星野監督との最後のシーズンになってしまいましたが、敗因を挙げていけばいろいろありますけど、嶋(基宏)もどこかで言っていましたが、日本一になってチーム全体にどこかに隙や油断があったのかなと。同じような練習、同じような戦い方をしていれば今年も大丈夫というのがあって。
でも、それではダメなんですよね・・・
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