週刊ベースボールONLINE

2015シーズンへ始動開始!

DeNA・井納翔一 謙虚さの裏にある決意

 

年が明け、2週間あまりが経過したが選手たちも新しいシーズンへ向け本格的に始動。どの選手にもテーマがあり、戦う理由を持っているが、ここでは今季、目が離せない3選手をピックアップ。それぞれの立ち位置で意気込む彼らの心意気――

大谷翔平 唯一無二の存在へ
西岡剛 たくましくなった優勝請負人

勝てる投手のために取り組むべき課題


▲自主トレ初日、早くもブルペンに入った。これも1年間、戦い抜く覚悟の表れだ



 1月11日、横須賀・ベイスターズ球場で自主トレを公開した井納翔一は、あるフレーズに反応した。「エースと言われればうれしい気持ちはありますけど、それを求め過ぎると、自分のすべきことを見失う。そういう意味では正直エースと言われたくない」。十分な有資格者であるにもかかわらず、自らを「役不足」と認められる冷静さ。どこまでも謙虚な姿勢に、プロ3年目への決意があった。

「野手の方に打っていただいたおかげ」

 チームトップの久保康友(12勝)に次ぐ11勝を挙げた昨季を振り返ると、必ず打線への感謝を口にしてきた。5月にはプロ初完封勝利、DeNAとして初の月間MVPを受賞。セ最速10勝にも到達。誰もが認める成績を残しても「これで満足してはいけない」と表情は厳しくなった。

 200イニング、12勝、防御率3.50以下。今季の目標に掲げた具体的な数字だ。そのためのモデルがマリナーズ・岩隈久志

 昨年11月には侍ジャパンの一員として日米野球に参加。楽天時代から注目する先輩右腕とも絡み、緊張からか「サインください」としか言えなかったが、そのオーラを感じた。「技術的なことはマネできないけど、僕が唯一参考にできるのはフォームのバランス」。力感がなく、それでいて下半身主導の芸術的投球フォームを追い求めていく。

 さらに、習得に取り組んでいるのがチェンジアップ。キレのある直球、スライダー、フォーク、カーブ、昨季はツーシームもミックスした。しかし、侍ジャパンでの経験から「日本も米国も、いい投手は投げていた。チェンジアップを投げられれば、奥行きで勝負もできる」。オリックス金子千尋らにも握りを教わり、同時に「開幕までにモノにできるのが一番ですけど、余裕を持ってやりたい。シーズンの途中からでも……」と足元も見失わなかった。

 昨年12月には、へんとうの切除手術も受け、不安を取り除くことで「しっかりと試合にも臨める」と前を向けた。自主トレ公開日はランニング、ノック、下半身強化、今年初のブルペンで20球を試し投げした。

「トータルで3年、4年とやって初めてエースと呼ばれるもの。でも、それがゴールじゃない。チームのために1年間、しっかり戦わなきゃいけない」

 ベイスターズでは長年、三浦大輔が背負ってきた大看板の重み。背番号15は着実に、そして力強く、後継者としてのステップを踏んでいる。

写真=大賀章好
HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング