もう、悔し涙はいらない――。2015年という新たな年がスタートし、
伊藤光は悲願の優勝に向け闘志をみなぎらせている。
昨季は最後の最後まで
ソフトバンクと首位を争い、あと一歩のところで敗れた。直接対決となった「10.2」決戦では、
松田宣浩にサヨナラ打を打たれ、その場に泣き崩れた。悔しさが込み上げ、次から次へと流れ出てくる涙を止めることができなかったのだという。ただ、小誌インタビュー(12月22日号)では、こうも言っていた。「泣いてしまったのは、正直よくなかった」と。
そんな、熱き正捕手・伊藤が1月22日、神戸市の室内練習場にて自主トレを公開した。「今まで以上にやってやろうという気持ちが強い」と燃えに燃えている。この日は、
T-岡田、
堤裕貴、
武田健吾らとともにノック、フリー打撃を行い汗を流した。昨季初めて優勝争いを経験したことで、最後まで勝ち続けることの難しさや体力のなさを痛感。今回の自主トレは、「キャンプに合わせるというよりも、シーズンを通して戦える体作り」をテーマに掲げた。

▲下半身の強化も怠らない。左からダッシュを繰り返す武田健吾、堤裕貴、伊藤、T‐岡田
捕手として掲げた目標は「盗塁阻止率のアップ」だ。
森脇浩司監督からの指摘もあり、バラバラだったリリースの位置を安定させるため、送球フォームの改造に取り組んだ。お手本は、エース・
金子千尋。元旦から行っている自主トレでは、鏡を見ながらシャドーピッチを何度も繰り返し、体に覚え込ませた。「しっくりきているので、(実戦で)投げてどんなものか見たい」と、キャンプで試すのを心待ちにしている。
今季から選手会長にも就任した。チーム改革の一つとして「負けたときでも、応援してくれたファンにしっかりあいさつをしたい」と私案を披露。ファンへの感謝を忘れずに、キャプテンに就任する
糸井嘉男とともに優勝を目指すチームを作っていく。悔し涙をうれし涙に変えるため、「優勝争いをして勝ち切る」決意だ。