
4月21日の広島戦(上毛敷島)では井端(左)とともにヒーローインタビュー。巨人ファンから喝さいを浴びた
172センチ78キロと決して体が大きくない若武者が、巨人打線のクリーンアップをになって躍動している。プロ7年目を迎えた橋本到、25歳。4月16日のDeNA戦(横浜)から三番に抜擢されると快打を連発して、チームを勝利に導く働きを見せている。 写真=内田孝治 カウント3-0から待てのサインが出ない打者
打つわ、打つわ、二塁打、二塁打、そして、とどめは2ラン。橋本到の“三番デビュー”はド派手なオール長打ショー。とにかく打てない巨人ばかり見せつけられているGファンには、4月16日の対DeNA戦(横浜)の橋本のバットは、思い出すたびに「ああ、これが巨人の三番だよなあ」とタメ息が出るのではないか。
この試合は、巨人の17試合目。どうして、こんな男をファームに置いたままにしていたのか、不思議でならないのだが、
亀井善行の足の不調で、
原辰徳監督と
川相昌弘ヘッドコーチ(この試合では監督代行)との電話会談で決まった一軍昇格、即スタメンだったが、三番起用という決断が大ヒットだった。
橋本はプロ入り初の三番。こういう、プレッシャーのかかるシチュエーションで、結果を出せるようなら、これは本当に使える。橋本は、結果を出しただけでなく、そのまま三番を打ち続け、4月24日現在で.462の高打率。橋本以外のスタメンでは、3割打者がいないのだから、この男の存在は大きい。巨人は、この24日の対
ヤクルト首位攻防戦(神宮)で延長10回サヨナラ負けの屈辱(2対3)。そんな中で、橋本はしっかりと2安打をマーク。
「1本目の二塁打ですか? 2―0のバッティングカウントだったので。自分のタイミングで振れています」と橋本。この日も試合前にジャイアンツ球場で打ち込んできた。「でも、自分で好調だと思わないことですね」と自戒も忘れない・・・
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