3年ぶりの侍ジャパン選出は、中村の確かな成長の証だ。2番手捕手から正捕手となった今季、自覚と責任を胸にマスクをかぶり続けている。優勝争いを繰り広げるチームの中でさらに成長のスピードを加速させる25歳。日本を代表する捕手へ、プレミア12への切符はその大きな一歩となる。 写真=大泉謙也、BBM 強い決意でチームをけん引している。
「今年ダメだったら『中村では勝てない』と言われてしまう。今後の野球人生が懸かっているような1年になる」
2年連続最下位からの脱出のキーマンとしてチーム再建を託されたのが、今季から正捕手を任されている25歳の
中村悠平だ。ここまで上位に食らいつき、優勝争いを繰り広げているのも、中村の存在があってこそだろう。「自分の行動や言動にも気を使わないといけない」とベンチ外でも正捕手の自覚を持ち続けるその背中は、日々頼もしくなっている。8月11、12日の
広島戦(マツダ広島)で
山中浩史、
小川泰弘が見せた連夜の完封劇。その裏に中村の存在があったことは言うまでもない。
「僕は2日連続の完封は初めてだと思います。6回くらいから意識しましたね。『完封せなアカンな』って」。相手打者の傾向、得点差、投手の球数……。さまざまな情報を整理し、チームの勝利と投手の完封をアシストする。決して目立つことはない捕手というポジションだが、確かな存在感を放っている。
そしてこの成長が
小久保裕紀代表監督の目にも留まったようだ・・・
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