本塁打の数よりこだわるのは打点だ。とくに勝利につながるバッティングへの意識が高い。ハマの四番として成長した今季、侍ジャパンでも中軸を担うにふさわしい雰囲気が漂い始めた。 
写真=小山真司
10月3日、本拠地での
巨人戦(横浜)が
DeNAの2015年最終戦となった。悔しくないはずがない。チームは17年ぶりに前半戦を首位で折り返したにもかかわらず、後半戦で大失速。1998年以来の優勝を逃したうえに、悲願のCS進出も届かなかった。
筒香嘉智は主将としての責任を背負っていた。
最終戦の第1、2打席は凡打。迎えた第3打席、
高木京介が投じたインコースの変化球を右翼ポール際に運んだ。昨年の22本を超えるシーズン自己最多23本目の本塁打。さらに最終打席となった8回の第4打席は
戸根千明から特大の24号を右中間スタンドへ。5月末には右太腿のケガで一時戦列を離れたことがあった。復帰して以来、打球が上がらずホームラン数は伸び悩んだ。それだけに、もがきながらも昨年を上回る24本を放ったことに価値がある。最終成績は、打率.317、本塁打24本、打点93点といずれもキャリアハイの数字だ。しかし、それに浮かれることはない。
「打てて良かったですが・・・
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