ルーキーイヤーから3年連続の2ケタ勝利、押しも押されもせぬ巨人軍のエースである。侍ジャパンの小久保裕紀監督もその才能に早くから惚れ込んでいた1人。ケガ等の理由で招集は実現しなかったが、世界を相手に必要と判断され、本大会からのメンバー入りとなった。レギュラーシーズンでは不完全燃焼。それらすべてを世界一奪取への力に変える。 写真=大泉謙也、BBM 鬼門突破とはならなかった。10月16日、
ヤクルトとのCSファイナルステージ第3戦の先発を任された
菅野智之だったが、5回まで無失点の粘投も、6回無死満塁から、
雄平の併殺打の間に先制を許し、
今浪隆博には詰まらせながらもタイムリー。6回2失点と先発の役割を果たしたといえるが、レギュラーシーズン同様に援護に恵まれず敗戦投手に。「2点目がもったいなかった。1点で終われば展開も違っていた」と責任を背負い込んだ。
神宮ではこれでプロ入り以降通算7戦未勝利。またしても勝てず。チームは翌17日の第4戦でも敗れ、CS敗退が決定。加えて実の伯父でもある
原辰徳監督が辞意を表明し、「まだチャンスがくると信じてやっていきます」と切り替えていた菅野には、二重三重にショックな終幕となってしまった。
とはいえ、今季は正真正銘、先発陣のエースとして、フル回転した1年だった。2年連続の開幕投手を任され、堂々とその大役をまっとう。「シーズン通して戦うために、コンディションを整えることが大事」。今季、開幕から繰り返した言葉には、主力としての自覚、責任感がにじみ出ていた。昨季V3決定後の10月2日ヤクルト戦(神宮)で右ヒジの痛み(じん帯損傷)を発症。懸命のリハビリでポストシーズンでの復帰を模索したが、叶わなかった。
このときに誓ったのが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン