新たな「獅子軍団」の指揮官が決まった。西武の黄金期を支えた辻発彦氏。今季は中日で一軍作戦兼守備コーチを務めていたが、1995年を最後に離れていた古巣に復帰することになった。ただ、「強いチームを作りたい」と抱負を述べたが、新監督選びは決して順調だったとは言い難いものだった。 写真=菅原淳 
「1点にこだわる野球をしたい」と辻監督。右は居郷肇球団社長
紆余曲折の末、辻監督へ
9月に入って、
田邊徳雄監督が今季限りで退任する意志を固めているということを各メディアが大々的に報じた。正式発表を待たずして報道が先行したが、早い段階から自ら身を引くことを決めていた。2014年途中から監督代行としてチームの指揮を執ったが3年連続Bクラス。9月27日に行われた辞任会見では「伝統と歴史のある球団。ここ3年、Bクラスに沈んでいるのはあってはならないこと。現場の監督の責任。チームを引き上げられなかったことは、非常に申し訳ない」と沈痛な面持ちで自らを責める言葉を並べた。
球団は会見のかなり前から水面下で後任監督選びに着手・・・
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