早大4年時にはエースとキャプテンとしてともに汗を流した有原航平と中村奨吾。プロで活躍する現在も良き仲間であり、良きライバルでもある2人が、学生時代の思い出がつまった懐かしのお店をたずねた。 取材・構成=杉浦多夢、松井進作、撮影=阿部卓功 苦しかった4年生時が今につながる糧に
早大グラウンドがある西武新宿線・東伏見の隣り駅、西武柳沢から徒歩1分の場所に『明喜屋(めいきや)』はひっそりと佇んでいる。たっぷりのボリュームに、白飯がすすむちょっと濃い味。ラグビー部の面々の行きつけ店というのもうなずける。早大野球部はここで「捕手会」が開かれていたが、1年生だった有原航平がそこに誘われると、先輩から「食べっぷりがいい」と評され、いつしか常連に。「僕が流れを変えちゃいました」と有原が笑顔で振り返るように、「捕手会」は「バッテリー会」へと変化していった。あるオフの日、そんな思い出の定食屋に有原が中村奨吾を連れて訪れた。エースの有原とキャプテンの中村。ともにドラフト1位でプロの世界へ飛び込んだ早大の同期が、当時の思い出、そして自らの“現在地”について語り合う。 中村 僕はこの店に来るのは2、3回目くらいかもしれないな。有原はいつも来ていたよね(笑)。
有原 1年生のときからだから、もう数え切れない。必ずレバ辛(レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め)の大盛り!でもプロに入ってから来たのは初めてだね。
有原が食べた「レバ入り豚肉とキャベツの唐辛子味噌炒め定食/920円」。ボリュームも栄養も満点のお店の一番人気のメニュー
中村 当時から有原の食べる量はすごかった〜。この店以外のお店に食べに行くにしても、いつも焼き肉とかの食べ放題で・・・
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