プロ野球が開幕したが、まだまだ選手、ファンにもWBCの余韻は残っているようだ。第4回大会では日本代表だけでなく各国&地域チームも印象に残るシーンや選手が多かった。ここからは第4回WBC特集の最終版として、この大会から得たモノは何だったのかを振り返る。まずは、現役選手&首脳陣に心に残ったシーンと印象深かった選手について聞いてみた。 写真=BBM、Getty Images セ・リーグ編はこちら 質問(1) あなたが一番印象に残ったシーンは? 質問(2) 今大会で一番印象深かった選手は? 日本ハム・村田透投手
質問(1) A. 決勝・アメリカ対プエルトリコ戦アメリカの6回以降の継投 リアルタイムですべて見られなかったのですが、アメリカのリリーフ陣が印象に残りました。ブルペン陣にも各球団のスペシャリストが出てきていましたね。すごい投手の顔ぶれに見入ってしまいました。あと2、3チームは作れるでしょうね。インディアンス時代のチームメートであり、現プエルトリコ監督のエドウィンや、遊撃でスタメンだったリンドアには注目していました。
質問(2) A. ジョーンズ外野手(アメリカ)、マチャド内野手(ドミニカ共和国) 2次ラウンドの1回、アメリカジョーンズの第1打席は三ゴロだったんです。その打球を処理したのが、ドミニカ共和国の三塁手のマチャド。2人ともオリオールズでチームメートでした。マチャドが打球を捕った後にジョーンズがヘルメットを取って「ナイスプレー」と声を掛けていた2人の姿が印象的でした。日本だとあまりない文化ですよね。戦っているけど、野球を楽しんでいる様子が垣間見えました。プレーに対して称える姿はすごく良いシーンでした。
日本ハム・杉谷拳士内野手
質問(1) A. 準決勝・プエルトリコ対オランダ戦。ジャンセンとディアスの壮絶な投げ合い この試合は本当にすごかったです。しびれまくりました。特にオランダのジャンセンとプエルトリコのディアスの延長戦での壮絶な投げ合い……。僕ら関係のない国の人間にも、選手たちの国の威信を懸けて戦っている肌感覚がテレビ画面からもひしひしと伝わってきました。これがWBC、これが世界の戦いなんだなと感じさせられた1試合でしたね。
質問(2) A. ディアス投手(プエルトリコ) どの試合というわけでなく、すべてのマウンドですごい緊張感で投げているのがテレビで見ているこっちにもすごく伝わってきたんですよね。ガッツポーズの仕方も尋常じゃないほど、むき出し過ぎ。半端じゃない。普段のシーズンなら、逆に敵への挑発行為に受け取られかねないような……。それほどまでに国を背負って投げているんだなと感じられました。
日本ハム・田中幸雄二軍監督
質問(1) A. 日本のセンターラインのパフォーマンス いろいろなシーンが思い浮かびますが、やっぱり日本代表の守備力は目を引きました。東京ラウンドで接戦に強さを発揮できたのは、キャッチャーを含めた二遊間のセンターラインが安定したパフォーマンスを見せたこと。
小林誠司、
坂本勇人、
菊池涼介を中心に日本らしい緻密な野球をやる上で、やはりそこを任されるプレーヤーたちがいかに攻守で安定することが大事かをいまさらながら再認識させられた試合でした。
質問(2) A. 小林誠司捕手(日本) 大会前は失礼ながら3人いた代表の捕手の中では「控え」と思っていました。逆にここ一番でああいう結果を出せるということは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン