丸佳浩、田中広輔らが背負った出世番号の「63」を着け、2年目ながら赤ヘルの切り札として存在感を放つ。西川龍馬は期待の若手から不動の主力へと脱却するつもりだ。 取材・構成=吉見淳司、写真=前島進、BBM ※記録は7月30日現在 2年目の進化
昨季、入団1年目にして打率3割に迫った打棒はいっそう磨きがかかっている。相手のマークが厳しくなる中、長打力を身につけ、さらに怖い存在へと日々成長を続けている。 ──シーズン途中ですが、打席数、スタメン出場数はともに昨季を上回っています。
西川 まだ途中なので何とも言えないですけど、昨季よりは長打が増えていますし、出番も増えているので、数字だけ見たらいい感じできているのかな、とは思います。
──数字以外の部分の手応えは。
西川 打球が飛ぶようになったのかな、と。でも、昨季もそうだったんですけど、打ち損じが多いですね。もったいないと思う打席が多いです。
──4月30日の
DeNA戦[横浜]では初本塁打を記録しました。
西川 狙っていたわけではなく、いつか打てたらな、というくらいでしたけど、早めに出てくれて良かったですね。
──二塁打、三塁打も増えていますが、長打力アップにつながった要因は。
西川 技術的には大きく変えていないんですよね。ちょっと筋肉がついて体重が増えたので、スイングスピードが速くなったおかげだと思います。
──これまで、夏場に体重が落ちることが多かったそうですが。
西川 プロに入ってからはそれほど。昨季もそんなに落ちていませんでしたし、今季も何とか維持できています。ちょっとしんどくてもしっかり食事をとるように心がけています。
──そのほかに初盗塁もマークしています。西川選手の足を考えれば、昨季に記録していないのは意外でした。
西川 昨季がゼロだったので、今季はやりたいと思っていました。でも、あまり塁に出ることがないですからね。でも、塁に出たらたまにサインが出ますし、そういう場面では積極的に行きたいと思っていますが。
──西川選手の場合、終盤の1点を争う大事な場面での出番が多いですからね。
西川 そうなんですよね。行って、もしアウトになってしまったら勝敗に大きく影響してしまうかもしれない。絶対、何が何でもセーフになるんだったら走りますけど、まだそんな勇気はないので(苦笑)。それにほかのバッターも好調ですからね。
──西川選手自身も打率3割近くをマークしていますが、2年目となり、打席の中での違いはありますか。例えば相手投手の情報が増え、有利に打席に立てている、など。
西川 いや~、さすがに・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン