激闘が続いた2017シーズン。今回は本誌12球団担当がもっとも印象に残るゲームシーンを選んだ。

広島・万感の初完封

　連戦連勝の大ブレークを果たした右腕が、地元で最高のピッチングを見せた。先発した薮田和樹はリーグを代表する投手である巨人・菅野智之を相手に一歩も引かず、9回4安打無失点の圧巻投球。2回に西川龍馬のソロ本塁打で奪った虎の子の1点を最後まで守り抜き、1対0で自身初の完封勝利を飾った。「絶対に菅野さんより先にマウンドを降りないという気持ちで投げていた」。張りつめた緊張感が解けた最後のアウトの瞬間、さまざまな感情が・・・