スポットが当たることはほとんどないが、野球界に欠かせない縁の下の力持ちである“裏方”を紹介する新連載。その第1回目に登場するのは、ヤクルトの元捕手・福川将和さんだ。現役時代、そして引退後とスワローズ一筋。現在務めている打撃投手、その仕事の妙味を語ってもらう。 取材・文=富田庸、写真=川口洋邦、BBM 手伝いから本職に変わって
プロでは捕手として、チーム内のライバルたちと“ポスト古田敦也”の座を争った。だが、現在は打撃投手というユニークな経歴の持ち主だ。打者出身だからこその利点を、現在の仕事に生かしているという。 神宮球場でのナイター時は、早出バッティングが昼12時に始まるので、神宮クラブハウスに出勤するのは11時くらいです。そこで1時間ほど守備をし、メーンの練習に入っていきます。ほかの打撃投手と交代で打撃投手を務め、16時前に練習が終わり、ランチタイムになります。
そして試合が始まるとクラブハウスのモニターで試合をチェック。打撃投手を担当する選手がどんな内容かを確認するのです。試合後、選手から打撃について聞かれることもありますから。試合が21時半に終わると、30~40分後くらいに球場を出て、帰宅は23時過ぎです。これがおおまかな仕事の流れとなります。
ヤクルトには社会人を経て2002年に入団して捕手としてプレーし、引退したのは12年です。プロとして戦うことに・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン