その快足と守備力には金本知憲監督も就任以来期待をかけていた。足を生かすためにスイッチヒッターへ転向。若手育成を進める阪神の中で、しっかりと牙を磨いてきた植田海。そして2018年開幕一軍入りすると、その足でスタメンの座をつかんだ。 取材・構成=椎屋博幸、写真=佐藤真一(インタビュー)、BBM 成績・記録は6月17日現在 
果敢に次の塁を狙い、奪い取ることをチームから期待されている。植田自身は成功の確率をさらに上げていくことを課題としている
恐怖と背中合わせの毎日
開幕一軍入りも、当初は守備・走塁要員と思われていた。しかし、三塁定着予定の大山悠輔が大不振。さらに4月中20試合でチーム盗塁数はわずか1という状況の中、快足を見込まれ、4月後半からスタメンに抜てきされた。そこから約1カ月、課題がありながらも試合に出続けている。 ―― 一軍で遊撃手としてスタメン出場を続けていますが、緊張や疲れなどは感じていますか。
植田 ずっと試合に使ってもらえていて、毎日が必死なので疲れているかどうか自分自身は分からないです。疲れているのかもしれないですが、それさえ分かっていない部分があると思います。
――先発出場が30試合を超え、一軍の試合に出続ける難しさのようなものは感じていますか。
植田 難しさよりは、試合で結果が出なかったときなど、けっこう落ち込み、長く引きずりますね。正直、球場に行きたくないな、と思うこともあります。二軍では結果というよりも、自分の課題を重視していたので、今は大きな違いを感じています。
―― 一軍は「結果」がすべてということですね。
植田 そうです。チームが勝たないと意味がないですから。最優先は結果なんだな、そして試合は毎日あるものだ、と初めて実感しています。
――「勝たないと意味がない」と思ったきっかけになる試合などはあるのでしょうか。
植田 そこは・・・
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