野球界で当たり前のように使われている言葉やプレー。「結局、それってどういうこと?」と聞かれると、意外にうまく説明できない事象を、データや数字を使って解析していく。第15回のテーマは「ボルシンガーのピッチング分析」だ。 
自らのボールの特徴を生かし投球を組み立てている。自らのボールの特徴を生かした投球術こそボルシンガーの真骨頂だ
ボルシンガーがゴロの山を築ける理由
前回は新外国人投手のストレートの「ボールの変化量」から、各投手のおおまかな特徴を分析しました。今回はその中でも最も活躍している投手の1人であるボルシンガー投手の前半戦の投球を分析してみます。
図1 ボルシンガーのボールの変化量(2017年MLB) 
(c)Nextbase Corp.
昨年のMLBにおける「ボールの変化量」を見ていきましょう。本人は「フォーシームの握りでもカットボールのような変化をする」と話しています。図1でカットボールと判定されているボール(Cut)は、本人はフォーシームのつもりで投げているのに自然とカットボールになっているのだと思われます。
カットボール(本人にとってのフォーシーム)はMLBの平均的なフォーシームよりも・・・
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