続いて主要部門に絞り、個人タイトル争いの最前線をチェックしていこう。部門によっては最後まで予断を許さない展開となっている。 ※成績は9月26日現在。 【本塁打】キングへ向けて山川が独走
四番として“山賊打線”をけん引する山川がキング独走だ。3、4月に11本塁打と開幕からアーチを量産。5月は3本と伸び悩んだが、7月は18試合で8発と再加速。リーグ3位の80四球が物語るように、際どいコースを突かれながらも量産を続け、初タイトルをほぼ手中に収めている。あとはどこまで本数を伸ばすか。
■本塁打 1 山川穂高 (西武) 44
2
柳田悠岐 (
ソフトバンク) 34
3
浅村栄斗 (西武) 30
4
松田宣浩 (ソフトバンク) 28
5
中村剛也 (西武) 27
5
デスパイネ (ソフトバンク) 27
【打率】柳田が終盤に猛スパート

ソフトバンク・柳田悠岐
前半戦からハイレベルな争いも、終盤にきて柳田が秋山、近藤に大きく差をつけている。打率は上下動が激しく、秋山、近藤は固め打ちも可能と“猛追”もありえるが、柳田は119試合出場時点で無安打は29試合のみ。さらに左側部打撲で6日間の登録抹消を糧にして心身ともにリフレッシュしており、大失速は考えにくい。となれば気になるのは最終的な数字。タイトルを獲得した2015年のキャリアハイ.363を上回れるかにも注目だ。
■打率 1 柳田悠岐 (ソフトバンク) .359
2
秋山翔吾 (西武) .325
3
近藤健介 (
日本ハム) .321
4 浅村栄斗 (西武) .312
5
吉田正尚 (
オリックス) .310
【打点】強力打線の看板2人による激烈&ハイレベルな争い

西武・浅村栄斗
獅子打線をけん引する2人が最後まで激烈な争いを繰り広げるだろう。序盤戦は本塁打王レースで独走する四番・山川がこの部門もけん引。三番の浅村、四番の輝きを取り戻した中田が追いかけ、8月上旬には81打点で3人が完全に横並びとなるなど、ハイレベルな三つ巴の様相となっていた。
まず抜け出したのが浅村だ。8月に入ると急加速。山川に回す前に次々と得点機をモノにし、月間26打点を挙げる。だが山川も逃がさない。9月に入っても本塁打のペースは衰えず、自らのバットで打点をたたき出して浅村を追走する。出塁率.406の一番・秋山翔吾が作った好機を得点圏打率.374の浅村が仕上げてしまうのか、山川がスタンドにたたき込んで打点を稼ぐのか。どちらに転んでもおかしくはない。

西武・山川穂高
■打点 1 浅村栄斗 (西武) 119
2 山川穂高 (西武) 117
3
中田翔 (日本ハム) 102
4 柳田悠岐 (ソフトバンク) 97
5
井上晴哉 (
ロッテ) 89
【盗塁】成功率で勝る西川が優位か
残り試合を西川よりも多く残している中村が有利か。ただ、打順は中村が主に三番なのに対して西川は一番。打数を考えれば試合数の差がなくなると考えることもでき、成功率は西川が.923、中村は.750と西川がはるかに上回る。さらに西川はリーグトップの四球数で出塁率は.391と高く、盗塁機会が多く訪れるのも好材料。源田も今季5度の1試合2盗塁を記録しており、逆転の可能性もゼロではないだけに、盗塁王の行方は最後まで分からない。
■盗塁 1 西川遥輝 (日本ハム) 36
1
中村奨吾 (ロッテ) 36
3
源田壮亮 (西武) 34
4
金子侑司 (西武) 30
5
中島卓也 (日本ハム) 27
【防御率】岸が“逃げ切り”
岸が文字どおりの“逃げ切り”となりそうだ。シーズン中盤まではチームが低迷する中で孤軍奮闘、12球団屈指の投球精度を披露していたが、徐々にキレを失っていき防御率も下降。9月23日のロッテ戦(楽天生命パーク)で5回4失点(自責点3)に終わると、
平石洋介監督代行の意向で今季はもう投げないことが決まった。9月26日時点で2位の菊池にはまだ2度の先発機会が残されているが、0.44の差を詰めるのは事実上、不可能となっている。
■防御率 1 岸孝之 (楽天) 2.72
2
菊池雄星 (西武) 3.16
3
上沢直之 (日本ハム) 3.24
4
マルティネス (日本ハム) 3.49
5
西勇輝 (オリックス) 3.65
【勝利】打線の援護で多和田が戴冠か
8月に入るまでは外国人として最長タイとなる11連勝をマークした
ボルシンガーが独走態勢を築いたが、疲労もあって戦線離脱。にわかに混沌とし始めた最多勝争いで抜け出したのが強力打線をバックに勝ち星を積み上げた多和田だった。投球精度では上回る菊池も9月26日時点で2勝差のまま残る登板は2。面白いのは8月上旬からリリーフに回って勝ち星を積み重ねる石川。2日連続勝利を記録したこともあるだけに、逆転の可能性もゼロではない。
■勝利 1 多和田真三郎 (西武) 15
2 ボルシンガー (ロッテ) 13
2 菊池雄星 (西武) 13
2
石川柊太 (ソフトバンク) 13
5
千賀滉大 (ソフトバンク) 12
【セーブ】サファテの代役・森が躍動
昨季、プロ野球新記録の54セーブをマークしたソフトバンクの絶対守護神・
サファテがシーズン早々に故障で今季絶望に。だが、代役を任された森がしっかりと役割を果たし、9月にはチーム7試合で7連続セーブという日本記録をマークして一気にトップに躍り出た。今季からオリックスに移籍した増井は新天地でも存分にその力を発揮し、終盤までセーブ王争いをリードしていたが、残り試合を多く残している森が優位な状況となっている。
■セーブ 1 森唯斗 (ソフトバンク) 34
2
増井浩俊 (オリックス) 33
3
内竜也 (ロッテ) 25
4
ハーマン (楽天) 18
5
石川直也 (日本ハム) 14