日米を股にかけて25年間、走り続けた男がついにユニフォームを脱ぐ。松井稼頭央、42歳。9月27日、メットライフドームで会見を開き、引退を表明した。 
高い身体能力を生かしたダイナミックなプレーを見せた
攻守走のすべてでハイレベル
まさに華のある選手だった。打っては左右両打席から一発長打が飛び出す。塁に出れば快足を生かして、果敢に次塁を狙う。そして、遊撃守備では高い身体能力を生かしたダイナミックなプレーを見せる。攻守走、すべてにおいて見る者を魅了するプレーヤーが松井稼頭央だった。
1994年、PL学園高からドラフト3位で
西武に入団した松井。96年にスタメンの座をつかむと97年には62盗塁をマークして盗塁王に輝く。そこから3年連続で同タイトルを獲得し、97、98年のリーグ連覇に貢献。黄金時代のメンバーが抜けた西武で新しいチームの顔として背番号7は確固たる地位を築いていった。2002年にはトリプルスリーを達成し、03年にも3割、30本塁打をマーク。同年オフにはFAでニューヨーク・メッツへと旅立った。メジャー・リーグではケガもあり苦しんだが、ロッキーズ時代の07年には32盗塁をマークし、ワールド・シリーズ出場も果たした。メジャーでは二塁も経験。プレーヤーとしての幅を広げていった。
「メジャーでは1年目の開幕戦、初打席で初球をホームランしたこともそうですし・・・
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