FA選手の移籍が決着を迎え、春季キャンプに向けて各球団の陣容が固まってきた。戦力の整備に成功した球団はどこなのか。チーム方針に沿う補強はできたのか。12球団の移籍&補強動向をチェックしていこう。 ※情報は1月13日時点。「オフの主な移籍動向」の「戦力値」はチームに与える影響度、S〜Dの5段階 
C.ビヤヌエバはまだ若く、長打力はもちろんだが複数ポジション守れるところが魅力
補強採点85点 ビヤヌエバがカギ
原辰徳監督の就任で大補強に踏み切った。現場のみならずスカウト陣も刷新されており、4年ぶりに指揮を執る指揮官が事実上の編成トップを兼務。今オフの補強も原監督の意向が色濃く反映されている。まず、FA市場の目玉であった
丸佳浩の獲得に成功したのは大きい。ご存じ2年連続のセ・リーグMVPで、率も残せて長打も打てるゴールデン・グラブ賞外野手は、ショートの
坂本勇人とともに攻守の柱を託せる存在。その坂本と二番起用プランも浮上している。これはMLBで新潮流になりつつある“二番最強説”に倣(なら)ったもので、球界でも屈指のスラッガーである2人を二番に据え、初回の得点力を高めるというもの。
陽岱鋼の復調があれば、3人でフレキシブルに一〜三番を組み替えられる。
カギを握るのが新助っ人のクリスチャン・ビヤヌエバか。昨季メジャー20発。率は低いが、28歳とまだ若く、原監督も日本での成長を見込んでいる。若き主砲・
岡本和真の後をビヤヌエバが務めれば、上位打線は12球団屈指のものに。一、三塁に加えて左翼も守れるところもポイントが高い。
過去3年で定位置をつかんだ
小林誠司もいるが、
炭谷銀仁朗のFA補強は経験を買ったもの。起用は小林次第だが、
阿部慎之助の復帰もあり、捕手の厚みが増した。2009年WBCでも原監督と師弟関係にあった
中島宏之も、不足している右の代打に加えて一、三塁候補として期待が高い。バックアップが小粒なチームにあって、長打力もあるベテランの補強は、ヒットの予感。
投手補強は控えめ。補強ポイントの1つであった抑えには
ライアン・クックを迎え入れたが、こちらは未知数で
スコット・マシソンなど現有戦力での代用も計画される。日本復帰の
岩隈久志も故障明けの昨季にメジャー登板がなく、+αの戦力と考えるべきか。
FAの人的補償で
内海哲也、
長野久義という生え抜きのベテランが流失。原監督は「勝負の世界は足し算ばかりではなく、引き算もある。若手にはチャンス」と話すが、残されたメンバーはこれに応えることができるか。
長野抜け外野手争い混沌
最注目ポイントは外野手争い。両翼はベテラン対若手の構図。FA加入3年目の陽岱鋼にも過去2年の
巨人での実績では特例は与えられず、これに
亀井善行を加えたベテラン組に、中堅の
立岡宗一郎、若手の
重信慎之介、一軍経験はゼロながら二軍で安打記録を塗りかえた
松原聖弥らが挑む。C.ビヤヌエバもレフトの経験があり、一塁に中島宏之起用でこの新助っ人を外野に回すオプションもある。外国人枠の争いも熾烈で
アレックス・ゲレーロは自らのプライオリティーを高められるか。
オフの主な移籍動向
【IN】 B 岩隈久志(投・マリナーズ) 自由契約
B R.
クック(投・マリナーズ) 自由契約
A 炭谷銀仁朗(捕・
西武) FA
B 中島宏之(内・
オリックス) 自由契約
A C.ビヤヌエバ(内・パドレス) 自由契約
S 丸佳浩(外・
広島) FA
B
高橋優貴(投・八戸学院大) ドラフト1位
【OUT】 -B 内海哲也(投) 人的補償→西武
-A 長野久義(外) 人的補償→広島
-C
橋本到(外) トレード→
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