
報道陣からのカコミ取材に応える香川・中村主将
予定時刻より早く動く「ガイナーズ・タイム」は今年も健在だ。前もって伝えられていた練習開始時刻は午前9時30分だが、その1時間前にはすでに、選手たちはウォーミングアップを始めていた。
グラウンドの4角に置かれた赤いパイロンの周りを、選手たちが黙々と走る。体中から白い湯気が立ち上がっている背中に、香川・
西田真二監督(元
広島)が声を掛けた。
「気温25度! ここを那覇だと思ってやろう!」
曇天模様の朝の空気は非常に冷たく、気温は5度ほどしかない。2月1日、今年も香川は那覇ではなく、高松で合同自主トレをスタートさせた。午前9時30分、選手たちへの訓話を終えた西田監督が、報道陣の前で抱負を語っている。
「優勝は当然目標ですけども、とにかく2年間、NPBに選手を送り込むことができなかったことは、私の責任でもあります。選手たちが野球を通じて、彼らの目標というかな、夢を成就できるように、われわれがしっかりと背中を押して、そのなかでファンに、スポンサーに愛される。本当に愛される。言葉だけじゃなしに、実行していきたいと思いますね」
キャッチボール、ペッパー、シートノックのあと、1ヶ所でのフリー打撃と続く。陽の光が差し始めると、徐々に気温が上がり始めた。それに呼応するように球場に快音が轟く。鋭いスイングに西田監督も「皆、仕上がってきてるね!」と上機嫌だ。
主将には3年目の中村道大郎内野手(日体大)が任命された。年末からキャンプイン初日に話すイメージを作っていたそうだ。
「(優勝した)去年のことは忘れる。去年は去年のチームの良さがありましたけど、まったくゼロにして。練習時間、練習内容も変わるので、逆に2年後、3年後のガイナーズの基盤となるようなチームの雰囲気であったり、いい風土を作りたい」
練習、イベントに取り組む姿勢から徹底していく。「明るく、元気に。活気あるチームを目指す」と力強い。
「見ていて面白いと思ってもらえないと、注目もしてもらえない。若い選手も多いので、そこを生かして。ほんと、活気です。活気。元気よくハッスルするチームにしていきたい」
まずは3月1日に予定されている大学生との練習試合を目標にする。連覇を目指す新生・香川オリーブガイナーズが、元気に走り出した。
[リポート/高田博史]