
ヒーローとなり、ファンに手を振る山口。「ウイニングボールは両親に渡したい。生んでくれてありがとう」と初々しく喜びを語った
首位を行くカープに、また一人、新たな戦力が加わった。
高卒2年目の
山口翔だ。5月30日の
ヤクルト戦(神宮)でプロ初先発すると、味方の大量援護にも守られ、スイスイと抑えていく。ノーヒットのまま、あれよあれよと7回裏まで来た。二死から同郷、同学年の
村上宗隆(ともに熊本出身。山口は熊本工高、村上は九州学院高出身)に、詰まった左前打を打たれてプロ初先発でのノーヒッターは逃したが、続く
バレンティンを146キロの高め速球でズバッと空振り三振。7回を1安打8奪三振無失点の堂々たる内容で、プロ初勝利を挙げた。
その投球は、ストレートとスライダーを軸に、カーブと落ちる球を織り交ぜる本格派。ストレートは140キロ台半ばだが、長い腕がよくしなり、初対戦の打者は差し込まれるようだ。この日も、少々球が浮いてもファウルにさせ、ヤクルト打線に満足な当たりをさせなかった。
出身は熊本だが、
広島にも住んでいたことがあり、「マエケン体操」をマネて・・・
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