レギュラーシーズン中盤までは優勝争いを演じるも、相次ぐケガ人に見舞われて8月に大失速……。3年ぶりの覇権奪回の夢ははかなく潰えた。 
ショートスターターや大胆な守備シフトなど新たな戦術も取り入れたが、チームとしては悔しい1年となってしまった
痛過ぎたエースの離脱
終わってみれば昨季と同じように覇権を逃す結果となった。7月までは優勝争いの中心にいたが、8月以降は急失速。立て直しができなかった。善し悪しに関わらず勢いがあるのが若いチームの長所であり、欠点でもある。2018年シーズンにも垣間見えていた“二面性”を再び露呈した。
7月末の時点で首位
ソフトバンクと0.5差の2位に付けていた。前半戦終了時は7差あったが、後半戦開始からの10試合で9勝1敗。驚異の追い上げで勢いに乗っていた。快調にかみ合っていた歯車が突如狂い始めたのは7月30日からの
楽天3連戦(札幌ドーム)だった。初戦で新人左腕の
弓削隼人にプロ初勝利となる初完封を献上。2戦目は
則本昂大を攻略したが、先制打を放った
中田翔が右手を痛めた。3戦目はエース・
有原航平でまさかの黒星。乗っていたはずの上昇気流が消え、投打に息切れ。9連敗、8連敗と黒星を重ねて最終的に5位でフィニッシュした。
故障者も続出した。開幕前に
清宮幸太郎が右手有鉤骨を骨折。順調に開幕へ向けて調整していただけに痛い離脱となった。先発の軸として計算されていた
ニック・マルティネスも開幕前に故障離脱。こちらはシーズンを通して復帰することがかなわなかった。新外国人の
王柏融も故障を繰り返した。打の目玉となる補強だったが、調子が上がりかけるとコンディション不良となる悪循環で、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。極めつけは・・・
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