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12球団2019年シーズン回顧

広島・4連覇は夢と消え、4位でCSにも届かず/12球団2019年シーズン回顧

 

打順も、勝利の方程式も、最後まで固まらなかった。4連覇を狙ったシーズンは、勝率5割で終了。最後には阪神に抜き去られ、CSにも進めず。カープにとって、一つの時代が終わった。

[2019年成績]※成績部分の数字はリーグ順位
70勝70敗3分 勝率.500
591得点(4)、601失点(4)、打率.254(3)、87失策(4)
140本塁打(4)、81盗塁(3)、防御率3.68(2)

9月27日、本拠地最終戦を終え、挨拶する緒方孝市監督。このとき残っていたCS出場の可能性が消え、シーズンが終了するとともに辞任となった


試行錯誤が続いた打順


 リーグ4連覇を狙うシーズン。とはいえ、一昨年、昨年と2年連続MVPに輝いた丸佳浩がオフにFAで巨人に移籍、三番打者が固まらない不安を残したままのシーズンインとなった。

 開幕戦こそ、大瀬良大地がその丸を4打席4三振に斬って取り、鮮やかな勝利でスタートしたが、三番打者が固まらない上、一番の田中広輔、五番の松山竜平がそろって不振という事態が重なって打線がつながらず、4月16日時点では4勝12敗で最下位と苦しんだ。

 5月に入り、緒方孝市監督は試行錯誤をやめて打順を固めることを決断、一番・野間峻祥、二番・菊池涼介、三番・バティスタ、四番・鈴木誠也、五番・西川龍馬で上位打線を固定した。これとともにチームは前年までのような、いいリズムを取り戻し、5月は球団月間記録の20勝(4敗1分け)をマークして一気に首位まで浮上、6月1日時点では2位・阪神に5ゲーム差をつけた。西川は5月1日から6月5日にかけ、歴代11位タイの27試合連続安打を記録した。

 だが、いったんは理想型が見えはじめた打線も、6月半ばから野間、バティスタの調子が落ちると再び下降線に。それに伴ってチームも勢いを失い、交流戦は5勝12敗1分けで最下位となった。

 西川を一時は三番、さらには固定できない状況になっていた一番に据えてやりくりしたが、8月半ばには、復調して三番に座っていたバティスタがドーピング違反で出場停止に。今度は不動の四番だった鈴木を三番にし、四番はようやく調子を上げてきた松山や長野久義らを入れてカバーする形で戦ったが、最終的に打線は西川と、打率.335で、初の首位打者と最高出塁率(.453)に輝いた鈴木が目立つのみ。総得点は昨年の721から591と、1試合当たり1点近く減ることとなった。

逆転負けが32試合


 一方、投手は、先発陣が前年以上の安定感を見せた。クリス・ジョンソン、大瀬良の左右の両輪と、トミー・ジョン手術を経て復帰した床田寛樹が、ほぼ年間通して先発ローテーションを守り、九里亜蓮野村祐輔を加えて先発陣は固まった。岡田明丈は制球の乱れで外れたが、アドゥワ誠が穴を埋め、年間通じて「ローテーションの谷間」が生じることは少なかった。

 だがリリーフ陣は、3連覇を支えた抑えの中崎翔太と中継ぎの一岡竜司がそろって不調、今村猛も一軍のゲームに参戦したのは7月以降と、昨年までの「勝利の方程式」は崩れた。フランスアを抑えに回し、セットアップは実績にこだわらず、菊池保則、レグナルト、中村恭平遠藤淳志らそのとき好調な投手でやりくりしたが、結果的には年間で32試合の逆転負けを喫した。

 チームは結局、5月以外の月はすべて月間負け越し。首位の座も6月18日に明け渡したのち、二度とそこに返り咲くことはなかった。9月19日に延長戦でDeNAにサヨナラ負けして4連覇の可能性が消滅。

 9月27日に70勝70敗3分けの勝率.500でレギュラーシーズンを終え、その時点では残っていたCS出場の可能性も、その後、阪神に抜かれ、4位に転落してはかなく消えた。

 シーズン終了後、緒方孝市監督は辞任。来季から佐々岡真司監督となることが10月7日に発表された。

躍り出た次世代ホープ 小園海斗内野手 颯爽高卒ルーキーは未来への希望



 チームの高卒ルーキーとしては19年ぶりの開幕一軍登録。そのときは出場なしに終わったが、田中広輔の不振もあり、夏場から一軍で起用されるようになった。いったんは守備の不安が顔をのぞかせ、ファームに下がったが、球宴明けにスタメン起用されると、積極打法で光るものを見せた。プロ初本塁打を放った7月26日のヤクルト戦(神宮)では、あわやサイクルヒットかという4安打と爆発。最終的には打率.213に終わったが、高卒ルーキーとしては十分な働き。来季の正遊撃手候補一番手につけていることは間違いなく、洋々たる前途に期待が広がる。

担当が選ぶ 2019ベストゲーム 執念のサヨナラ勝ちでCS出場に王手!


9.23 @マツダ広島


 球団最多の通算165セーブを記録した永川勝浩の引退試合であると同時に、下位から追ってくる中日を相手に、CS出場に向けて負けられないゲーム。1回に長野久義の適時打で先制した広島だが、6回に同点に追いつかれる。それでも8回裏に小園海斗の二塁打から押し出しと松山竜平の適時内野安打で2点リード。ところが9回に守護神のフランスアがまさかの2ラン被弾で延長戦に。10回表のピンチをしのいだ広島はその裏、鈴木誠也の内野安打から、三盗なども絡めて二死満塁に。ここで曾澤翼が中前に落とすサヨナラ打。執念でCS出場に王手をかけた。

2019基本布陣


※△は左投げまたは左打ち

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