東京五輪の開催に伴い、大会日程が大きく変更される社会人球界。都市対抗決勝は12月と、2020年は長いシーズンが楽しめる。スケジュール、新監督、注目選手に分けて展望する。 文=中里浩章 
夏に定着していた都市対抗は11月下旬から12月上旬開催。東京ドームのスタンドは冬まで熱く燃える
2020年の社会人球界における最大のポイントは、主要大会の日程変更だ。東京での夏季五輪開催による交通渋滞などの諸問題が懸念されること、さらにはプロ野球の日程なども考慮し、東京ドームで行う都市対抗が例年の7月ではなく11月下旬~12月上旬へ。一方、秋の日本選手権は7月開催となり、1回戦は同2~7日にほっともっとフィールド神戸、2回戦以降は間を空けて同10~15日に京セラドーム大阪で行われる。これに伴い、優勝チームに日本選手権出場権が与えられるJABA11大会は開催が少し早まり、8月や9月に行われてきた全日本クラブ選手権も5月へ前倒し。また日程の入れ替わりにより、本来なら都市対抗優勝チームが得るはずの日本選手権出場枠は、19年秋の日本選手権優勝チーム(大阪ガス)に与えられる。
特筆したいのは、多くのチームが最大の目標と位置付ける都市対抗予選や本大会までじっくりと時間を費やせる点だ。当然、その年のチームに合ったスタイルを十分に模索できるほか、他チームのデータ分析なども進められるわけで、勢いのまま台頭していきたい新人選手にはやや不利かもしれないが、都市対抗は集大成として例年以上に洗練された戦いが期待できる。そして、野球界全体として・・・
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