崖っぷちに立たされている男たちがいる。新天地を求めて巻き返しを期す者、残り少ない現役生活で情熱を燃やし尽くそうとする者、もう一度、自らの力を証明せんとする者──。それぞれが2020年に懸ける思いとは。 ※情報は3月15日時点。年齢は2020年の満年齢 日本ハム・斎藤佑樹 このままでは終われない

写真=高原由佳
ポツリと口にした言葉の中に
斎藤佑樹の苦悩がにじみ出ていた。「(今日打たれた)理由は分からない……。ただ、次に向けて頑張りますとしか言えないです」。直近の登板となった3月12日の
DeNAとの教育リーグ(横須賀)。6回からマウンドに上がるも1/3回を投げて被安打は1ながらコントロールが定まらず、5四球7失点の大炎上。予定されていたイニングすら投げ切ることができず、悔しい途中降板となった。
キャンプは一軍スタートとなったが、実戦で結果を残せず2月24日にファーム落ち。若手に交じって鎌ケ谷で再昇格を目指しているが、まだ光は見えない。今季も中継ぎでの起用が主になりそうだが、ブルペンには変則サウスポーの
宮西尚生をはじめ、右のサイドハンドの
秋吉亮、最速156キロ右腕の
石川直也、馬力が売りの
玉井大翔ら個性派が多数、名を連ねる。その中で存在をどうアピールし、何で勝負していくのか──。自分のスタイルの確立こそがいまの斎藤に一番求められていることかもしれない。
その中で一筋の光になりそうなのが、今季から習得した・・・
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