『2020の球界を考える』の第2回は、アマチュア時代は大学野球まで経験し、プロではヤクルトなど3球団で活躍、現在は日本ポニーベースボール協会の理事長を務めている広澤克実氏。プロから子どもたちの野球に至るまでの、コロナ問題の影響などをうかがった。 取材・構成=藤本泰祐 写真=BBM 
日本のプロ野球は、球団によっては年間300万人を超える観客動員がある世界でも有数のプロスポーツ
球団を手放したい企業が出ても不思議はない状況
プロ野球の開幕日が決まりましたね。いろんなプロスポーツの中で、日本では最初にやっていくことになるのでホッとした半面、(新型コロナウイルスの)集団感染への対策をちゃんとしないと大変だな、という両方の思いが頭に浮かびました。
もし仮にプロ野球が失敗してしまうと、ほかのプロスポーツにも影響を与えてしまいますので。もちろんうまくいけば、モデルケースになれるわけですけれども(※取材後の6月3日に、
巨人2選手の感染が判明した)。
ただ、紅白戦や練習試合の様子をテレビで見ると、審判がマスクをしています。これはちょっと違うんじゃないかなと思うんですよ。マスクをするということは、安全が担保されていないということ。だったら、グラウンドレベルにいる人は全員がPCR検査を受けて、安全が担保された中でやったほうがいいんじゃないですかね。そうしたうえで、無観客なら完璧かなと思うんですけどね。
ただ、無観客というのは・・・
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