MLBも現地時間7月23日に開幕。わずか60試合で世界一を目指す戦いが始まっている。開幕から約1カ月経過した中で、日本人メジャーたちの活躍ぶりを見ていく。 写真=Getty Images ※成績は現地時間8月16日現在 エンゼルス・大谷翔平 
投手成績_2試合0勝1敗7失点、防御率37.80
打撃成績_16試合13安4本10点2盗、打率.203
二刀流は封印。打撃でチームに貢献
二刀流の本格復帰は2試合のみでとん挫した。現地時間8月2日のアストロズ戦で、今季2度目の先発マウンドに上がった大谷翔平。1回は157キロの真っすぐが走り、8球三者凡退で退け、期待が持てる内容だった。しかし、2回に入り急に球速が落ち145キロ台に。2点を許しこの回で降板した。
MRI検査の結果、右ヒジ付近の屈筋回内筋痛で完全復帰まで4〜6週間を要するため、今季60試合を9月に終わらせる予定のMLBのスケジュール中にあって、事実上「二刀流」は封印となった。
だが、この男にはバットがある。エンゼルスの主軸として四、五番に座る。現地時間8月10日のアスレチックス戦では6回に今季第4号となる2ランをセンターに放り込んだ。この一打が通算44本塁打目で、日本人メジャー4位の記録となり、日本人メジャー通算600号目のメモリアル弾となった。「初球からしっかりいいスイングができたと思います」と本人も納得の表情。
ただ打率が上がってこない。そこは「ボールの見方や、ちょっとしたところを取り組んでいます」と試行錯誤が続いている状態だ。投手としての2020年は封印となっただけに、打撃で残り約40試合に全力を注いでいくつもりだ。
新加入組が苦戦の開幕1カ月
開幕直前の練習で頭部に打球を受けた
ヤンキースの
田中将大。現地時間8月1日のレッドソックス戦が今季初先発となった。頭部の影響を考慮し50球のみの登板。その後も球数を調整しながらの登板が続くも、ここまで3試合で防御率2.31。勝利はないもののエース格としてしっかりと試合を作り続けている。
ヤンキース・田中将大 
投手成績_3試合0勝0敗4失点、防御率2.31
田中と同じア・リーグ東地区で優勝争いをしている今季初挑戦組の2人は苦しんでいる。レイズの
筒香嘉智は、開幕スタメンはつかんだものの、現在打率が2割前半と苦戦している。そんな筒香に対しキャッシュ監督は「今はすべてのことを学んでいる」と初めてのシーズンを考慮しつつ長い目で見ていくと話している。
レイズ・筒香嘉智 
打撃成績_19試合12安3本14点0盗、打率.207
一方、ブルージェイズの
山口俊は、先発ローテから漏れ、
ロングリリーフや、今季から採用されている延長でのタイブレークの場面などでの登板が続く。現地時間8月12日のマーリンズ戦では5回途中から登板し、2回1/3を無安打無失点の好投で、チームの勝利に貢献。徐々にチームの信頼を得てきている。
ブルージェイズ・山口俊 
投手成績_5試合0勝2敗6失点、防御率8.31
一方、今季開幕から快調な投球を続けているのがカブスの
ダルビッシュ有だ。今季初登板こそ黒星発進も、その後は3試合連続勝利。その3試合とも、1失点以内に抑えている。現地時間8月13日のブルージェイズ戦では7回一死までノーヒットピッチングを続けたが「どうせ完投することはないので」とノーヒッターに対しては意に介さず、淡々と役割をこなしている。昨季の後半から好投を続けており、今シーズンの開幕が4カ月近く遅れようが、関係なかった。最速158キロのフォーシームと多彩な変化球で相手打者を圧倒。カブス自体勝率7割近くと好調で首位を独走。エース格であるダルビッシュの好投がより一層チームに勢いをもたらしている。
カブス・ダルビッシュ有 
投手成績_4試合3勝1敗5失点、防御率1.88
チーム首位の立役者といえば今季トレードでツインズに移籍した
前田健太だ。ここまで4試合に登板し3勝0敗でメジャー通算50勝にも到達。すべての試合で3失点以内に抑えア・リーグ中地区首位に貢献。先発ローテの柱的な存在としてチームから大きな期待を掛けられていることが発奮材料になっている。「(メジャーに来て)今、一番いい状態ではないかと思います」と前田。バルデリ監督も「彼の投球を見るのが楽しい」と全幅の信頼を置いている。
ツインズ・前田健太 
投手成績_4試合3勝0敗7失点、防御率2.66
いい状態といえば、マリナーズの
菊池雄星もまだ未勝利とはいえ、今季の評価は高い。投球フォームを改造し球速が上がり奪三振も増えた。残すは今季初勝利のみだ。菊池とチームメートの
平野佳寿は、新型コロナウイルス感染から復帰後、いまだに調整中の状態が続いている。
マリナーズ・菊池雄星 
投手成績_3試合0勝1敗9失点、防御率5.28