さあ、下克上だ!残り5試合を切った最終盤に“今季の戦い方”が戻った。11月4日に3位に転落も、翌5日からすべて“逆転”で3連勝、8日は2位を争う西武との直接対決を制してCS進出を決めた。息を吹き返したロッテが、ソフトバンクへのリベンジを期す。 
CS進出を決めた11月8日の西武戦(ZOZOマリン)は3回に同点に追いつき、4回に藤岡のソロで逆転した/写真=高原由佳
終わったわけではない──。そんな思いで、声援を送り続けたファンが集ったZOZOマリンの熱は増すばかり。11月8日の西武戦に勝てば、今季の2位が確定。クライマックスシリーズ(以下・CS)進出が決まる大一番も、ナインは笑顔を見せるなど、表情に硬さはない。それが、苦境に立たされても一体となって戦い抜いてきた、チームのたくましさを表していた。
さかのぼること約1年前。シーズン最終戦となった9月24日の西武戦(ZOZOマリン)は、4対12で大敗した。西武に優勝を見せつけられただけでなく、CS進出を逃すシーズン4位が決定。そんな最終盤を戦っていた最中、
井口資仁監督はチームの現状をこう話していた。
「どこか、あきらめが早いというか……。ベンチの中で、そんな姿勢が見られることがあった」
ナインに植え付けた“最後まで戦う姿勢”は今季“粘り強さ”という形となって浸透していく。開幕戦(PayPayドーム)はサヨナラ負けこそ喫したが、ソフトバンクを相手に9回二死から同点に追いつく粘りを見せると、同2戦目から8連勝を飾って開幕ダッシュに成功。7月に入り、俊足巧打で打線をけん引していた
荻野貴司が右太ももを痛めて離脱し、主砲・
レアードも腰痛で戦列を離れるなど、不測の事態も続いたが、そのたびにチーム力でカバー。開幕直前に支配下登録された
和田康士朗が台頭し、高卒3年目の
安田尚憲が四番に座って奮闘した。そんな重圧を背負う安田が「まだまだ胸を張って四番とは言えない」と話す中、ときに五番を担った
井上晴哉が「(四番の)大変さは分かる。だからサポートしたい」と、増した一体感も、より“粘り強さ”を生んでいった。
投手陣も同様だ。7月に
ジャクソンが緊急退団すると、故障明けの
唐川侑己が奮闘し、勝ち継投入り。8月には
種市篤暉が右ヒジを痛めて離脱すれば、
中村稔弥が救援から先発ローテへ。9月にセットアッパーの
ハーマンが右手を骨折で離脱を余儀なくされれば、
巨人からトレード加入した
澤村拓一が“8回の男”に君臨した。
チーム打率はリーグ最下位ながら、ファウルで粘り、四球を得て好機をつくって足を絡めてワンチャンスをモノにする。そうして試合中盤から終盤に逆転すれば、あとは、7回・唐川、8回・澤村、9回・
益田直也の勝ち継投がリードを守る。「あきらめが早い」と言われたナインは、いつしか“逆転の”と形容されるチームになっていた。
だが・・・
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