同級生の中日の根尾昂や広島の小園海斗が高卒内野手として騒がれた。その中で、実は一番実力があるのが阪神にドラフト2位指名された細身の男ではないかと言われていた。今季ライバル2人よりも多く一軍出場を果たし、スタメンでも起用された。しかし課題もあった。まずは守備で今以上の強さを身に付けていく。 取材・構成=椎屋博幸 写真=早浪章弘、毛受亮介、BBM 
自慢の強肩を生かした大型内野手だが、捕球時に一軍の打者の打球に押されることも。まずは強い一歩を踏み出すことで、力強い守備を身に付ける
スピン量に押されない守備
高卒2年目で初の一軍昇格となったのは8月21日。それまでウエスタン31試合に出場し、打率.277。昇格前には5試合で17打数9安打と結果を残した。一軍昇格後は二塁手のレギュラー・糸原健斗のケガ、遊撃手・木浪聖也のコロナ禍による戦線離脱などがあり、スタメンで出場をする幸運にも恵まれ、もまれていった。 ――突然ですが、ライバルの
巨人では、高校時代に宮崎県延岡市にあるお互いにライバル校同士だった
戸郷翔征投手(聖心ウルスラ高)が頑張っています。刺激になっているのではないですか。
小幡 そうですね(笑)。実はアイツとは、高校時代に対戦は一度もないんです。でも、アイツの活躍はすごく刺激になりますし、2年目でものすごい成績を挙げましたからね。本当に励みにはなっています。
――昨年のルーキー時代には「1日でも早く一軍に上がりたい」と話していました。今季一軍でプレーしています。2年目の昇格は遅かったですか。
小幡 遅かったという感じよりも、一軍と言われたときにビックリしたという感じでした。
――ということはご自分の中では、まだ一軍は早いと思っていたんでしょうか。
小幡 自分では一軍でやりたいなという思いは強かったので、びっくりはしたのですが、いい機会だな、と思ったのも事実ですね。打撃の調子が上がってきた時期でもありましたし、全体的に調子が上がってきたときでもありましたので、いいタイミングだったのかなと、今思い返せばそう思います。
――実際に一軍に上がってみて、思い描いていた一軍とのギャップはありましたでしょうか。
小幡 やはり守備の面も打撃の面でも大きなギャップはありました。その中でも、僕の場合は・・・
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