今回は以前やって多少、中途半端に終わった長嶋茂雄さん話を再びやってみよう。ただ、この3人のミスター話は、2回や3回では終わらない。いずれ続きやります。 構成=井口英規 シノさんのサヨナラ弾
──前回は球界の未来についてのかなりマジメな話だったので、今回は以前中断してしまった長嶋茂雄さんの話をお願いしましょうか。読者の手紙を見ても、面白かったと評判だったんで。
川口 でも、長嶋さんの話だからすべて笑えるわけじゃないよ。いろいろな人から「長嶋さんって、いつもあんなだったんですか」と聞かれることが多いし、みんな天然という意味で言ってるんだと思うけど、それはちょっと違うんだよな。
篠塚 うん。突拍子もないことも言うし、大雑把に見えるかもしれないけど、繊細な人だよね。常に選手を見ているし。記憶力もいい。試合中もテレビのカメラの位置を全部把握しているし、かなり細かいよ。
川口 何か飲むときもカメラや報道陣がいると、必ず商品名が見えないようにしますしね。
──監督時代の長嶋さん担当の広報だった小俣(
小俣進)さんから「いつも長嶋茂雄でいるのは大変なんだよ」と言われたことがありました。
篠塚 それはあるかもしれないね。
──篠塚さんは長嶋監督の1期目、2期目ともにユニフォームを着ていましたが、2期目が始まったとき(93年)、1期目と違いは感じましたか。
篠塚 13年もブランクがあったし、当然、同じとはいかない。2期目のときは、ミスターの1期目を知っている選手は僕ぐらいだったと思うけど、以前のミスターは、いつもグラウンドの中を動き回っていたから、今度も手取り足取り教えてもらうのがすごく楽しみだった。バッティングをしながらでも「ミスターはどこにいるのかな」っていつも目で追っていたからね。でも・・・
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