2月1日に新しいシーズンが始まったNPBを横目に、新しい人生をスタートさせる“元プロ野球選手”がいる。NPBをもう一度目指す者や引退を決めた者のリスタートを追っていこう。独立リーグでの再起を誓う右腕が、現在の心境を語ってくれた。 
新しい自分を見つけ、再びNPBでユニフォームを着る覚悟だ[ヤクルト時代]
未知なる挑戦へ
まだまだ現役をあきらめるつもりはない。ヤクルトから戦力外通告を受けた近藤一樹に、手を差し伸べてくれた独立リーグの四国アイランドリーグplus・香川オリーブガイナーズ。「さまざまな新しいことに挑戦できる」と意気込む男は、投手兼任コーチという立場で2021年をスタートさせる。本職の投手と、未知のコーチという2つのチャレンジ。当然、NPB復帰を第一目標としているが、初めての挑戦に、胸は高まるばかりだ。 戦力外通告を受けた後にトライアウトを受験して、多くのチームからオファーをいただきました。その中にNPBの球団はありませんでしたが、トライアウトを終えて1週間ほどたったころ、「またここからアピールして、いろいろな方向にチャレンジできるといいな」と気持ちを切り替えられたんです。
香川からいただいた選手兼任コーチというポジションは、「今しかできないチャレンジを」と考えていた僕にピッタリでした。選手もコーチも両方できるというのが魅力的でしたね。ヤクルトや
オリックスでも、後輩の練習を見る手伝いはしていたんですけど、それはあくまで“先輩投手からのアドバイス”です。自分がコーチとして、どれくらいの実力を発揮できるのか。コーチとしての可能性を模索できますし、教えるためには知識をうまく言語化しなければ伝わらないですから、それによって自身の理解力も上がり、能力向上にもつながります。
さらに僕の持っている技術や知識を開放することで、周りの選手が伸びてくれば、身近にライバルが増えて僕自身に課されるハードルも高くなっていくと思うんです。
今までの経験を引き合いに出しても説得力はあると思うんですけど、僕は一緒にプレーすることがもっとも効果的だと思うんですよ。本当は、・・・
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