また1人、巨星が旅立った。パ・リーグの元記録部長であり、本誌に1961年から2897回にわたり「記録の手帳」を寄稿し続けてくれた千葉功さんが1月26日、脳出血のため東京都内で死去した。85歳だった。近年は体調を壊され、連載も2017年9月18日号を最後に休載。元気になって再び筆を振るってもらう日を待っていたが、叶かなわなかった。

パ・リーグ記録部時代の千葉さん
幼少のころから山々の標高、全国に張りめぐらされた鉄道の長さを独自に調べるなど数字が好きだったという千葉さん。野球経験はなかったが、ある本で目にした
三原脩の「野球は数字(記録)のゲーム」という言葉に心動かされ、小さなラジオから流れてくる野球中継を聞きながら自己流でスコアブックを付けるのに夢中になっていった。野球記録への熱は冷めることなく、高校卒業後の54年、パ・リーグ事務局に就職。97年に退局するまで記録部一筋で歩み、毎年刊行される『公認野球規則』の味わい深いはしがき(序文)を書き続けたのも千葉さんだった。
公式記録員を務めるかたわら・・・
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