一流打者の証しと言われる打率3割。しかしその出現人数は年によってバラつきがある。今回は、過去の各シーズンに何人の「3割打者」がいたかを調べてみた。人数が多い年は、1チームに何人も生まれることがあるが、今季上位に多く名を連ねているDeNA打線は、果たして最終的に何人到達できるか。(成績は8月23日現在) データ・文=永山智浩 
今季も打率リーグ上位につける昨季の首位打者・佐野。3割打者を数多く出す近年のDeNA打線を象徴する存在だ
リーグ最多は04年セの21人最少は1人でセで4度記録
8月23日現在、セ・リーグの打率上位を見ると、
[1]
桑原将志(デ) .320
[2]
佐野恵太(デ) .319
[3]
オースティン(デ) .318
とDeNAの3選手が上位を独占している。セで3割打者は6人なので、半分はDeNAの選手だ。そのほかにも2017年の首位打者・宮﨑敏郎が.292(12位)、ルーキーの
牧秀悟が.284(13位)と十分に3割を狙える位置につけている。DeNAは昨年も3人の3割打者を出した。首位打者を獲得した佐野が.328、今季
巨人に移籍した
梶谷隆幸が2位の.323と1、2位を占め、7位の宮﨑が.301とリーグ8人中3人がDeNAの打者だった。
打率3割は一流の証しと言われるが、3割打者は毎年何人ぐらい出現しているのだろうか。2リーグとなった1950年以降を見てみよう。
もっとも多かったのは2004年のセ・リーグで21人。首位打者は
広島の
嶋重宣で打率.337。3割3分台は1人で、3割2分台が2人、3割1分台が4人と少ないが、3割0分台が14人とひしめき合っていた。
ヤクルト、巨人、
阪神、横浜が4人ずつで広島が3人。優勝した
中日が一番少なく2人だった。この年はパ・リーグも15人いて、計36人はシーズンのトップの記録になる。
パ・リーグの最多は・・・
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