今季、チーム打率もチーム本塁打もリーグ上位にはない阪神が首位争いをしている要因の一つに、盗塁数で他チームを圧倒していることがある。3年連続盗塁王を狙う近本光司と、新人の中野拓夢がリーグのトップを争っているのだ。ひと昔前に比べると近年は減少してきた感のある盗塁だが、その数についても調べてみた。(成績は9月6日現在) データ・文=永山智浩 
新人ながら、セ・リーグの盗塁王争いのトップに立つ中野拓夢[阪神]。史上4人目のルーキー盗塁王はなるか
4人目のルーキー盗塁王を狙う阪神・中野
阪神のルーキー・中野拓夢が9月6日現在、22盗塁を記録し、セ・リーグのトップに立っている。
中野はドラフト6位の入団だが、日大山形高-東北福祉大-三菱自動車岡崎という経歴で、即戦力としての期待が高く開幕一軍スタート。開幕の
ヤクルト戦(神宮)に途中出場すると9回の初打席でプロ初安打を放った。4月10日の
DeNA戦(横浜)では初スタメン(八番・遊撃)を勝ち取ると、9回にプロ初盗塁(二盗)をマーク。その後、レギュラーに定着し4月=3、5月=4と盗塁数を伸ばしていった。
6月8日からの
日本ハム3連戦(札幌ドーム)では、初戦にプロ初のゲーム2盗塁、翌日も盗塁を決め、3戦目にはふたたび2盗塁とカード5盗塁。この時点でトップのヤクルト・
塩見泰隆の12個に並んだ。6月は7盗塁をマーク。塩見も好調でトップを譲っていたが、8月25日のDeNA戦(京セラドーム)で今季3度目のゲーム2盗塁を決め、節目の20盗塁に到達。この時点で単独トップに立った。
新人で盗塁王を獲得したのは、
46年
河西俊雄(近畿) 39
01年
赤星憲広(阪神) 39
19年 近本光司(阪神) 36
の3人しかいない。河西は1リーグ時代のことで・・・
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