ペナントレースの行方と同様に、注目を集めるのが個人タイトルだ。ほぼ当確の部門があれば、最後の最後までわからない部門もある。特に新人王のチャンスは一度しかなく、記者投票によって決定される。東京五輪が開催された2021年、果たしてタイトルを手にするのは誰か。ここではセ・リーグの新人王候補たちを紹介する。【パ・リーグ編はこちら】 ※記録は全て10月17日現在。年齢は2021年の満年齢 【本命】 広島・栗林良吏 
投手/25歳/右右◎51試合、0勝1敗35S0H、防御率0.72
投打の怪物ルーキー東京五輪でも守護神
セ・リーグの新人王争いは非常に激戦となっている。過去に例を見ないほどのハイレベルだ。その中でもタイトルを獲得できるのは一人。最有力候補は誰なのか。
シーズン当初は六番・右翼で開幕スタメンを飾った
佐藤輝明(
阪神)が大きく抜け出した感があった。前半戦のチームの快進撃を支えたのは紛れもなく、このビッグルーキーの存在だろう。開幕2戦目となる
ヤクルト戦(神宮)の第1打席で早くもプロ初本塁打。バックスクリーン上段に飛び込む特大の一発でチームに勢いとリズムをつけた。4月から6月まで月6本塁打を放ち、横浜スタジアムでは場外弾を放つなど、新人離れした飛距離で話題をさらった。5月は月間MVPでオールスターにも出場。四番にも座るなど一時は新人王当確という声もあった。
しかし徐々に快音が聞かれなくなった。後半戦は各球団に徹底的に対策を練られ、まさかの59打席連続無安打。三振はリーグ独走の167を数え、前半戦の活躍からは信じられない打撃不振に陥った。スタメン落ちに二軍降格となり、新人王レースから失速した感は否めない。前半戦と後半戦の活躍が逆だったら、印象も変わっていたかもしれない。
佐藤輝に代わって本命に躍り出たのが栗林良吏(広島)だ。ルーキーながら守護神に抜てきされ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン