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クライマックスシリーズ ファイナルステージ PLAY BACK

ヤクルト・凡事徹底でつかんだ勝利/CSファイナル【セ】

 

セ・リーグのCSファイナルステージは、ファーストステージで阪神を破り、勝ち上がってきたリーグ3位の巨人と、王者・ヤクルトの対決となった。下克上を狙う巨人に対し、“全員野球”を掲げたヤクルトは、土をつけることすら許さなかった。

日本シリーズ進出を決めた第3戦後のセレモニーでは、ヤクルトの選手たちが記念シャーレを代わるがわる掲げた。MVP級の活躍をした塩見を、高津監督[左]も笑顔で見守る


■クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ@神宮球場

※リーグ優勝のヤクルトには1勝のアドバンテージあり
※引き分けを除いた勝利数が同じ場合は、上位球団を勝者とする。レギュラーシーズン上位球団の勝利数が、下位球団の勝利数と同数以上となることが確定した時点で、上位球団が勝者となる


若手×ベテランの力


 ヤクルトが理想的なゲーム運びで、日本シリーズ進出を決めた。勝因は、シーズン中から掲げてきた、“つなぐ意識”だ。全員が戦う姿勢を持って試合に臨む。凡事徹底の姿勢と集中力が、短期決戦での明暗を分けた。

第1戦の先発を任されたヤクルト・奥川は、無四球で完封勝利。指揮官の期待以上の好投に、巨人打線は手も足も出ず


 初戦、先発を任されたのは20歳の奥川恭伸。ストライク先行の投球で、わずか98球の完封勝利。若き右腕の完璧な投球は、チームに勢いをもたらした。

第1戦は初回にヤクルトが四番・村上の遊飛の間に先制すると、五番のサンタナがすかさず2ラン。一気にたたみかけた


 第2戦は、高橋奎二菅野智之のマッチアップとなった。菅野は6日のファーストステージ阪神戦(甲子園)で登板しており、中4日での登板。菅野は2018年のCSで、ヤクルト相手にノーヒットノーランを達成し、今季の対ヤクルト防御率は0.39と、ヤクルトにとっては天敵である。だが、ここにきてセ・リーグ最強打線が本領を発揮する。

第2戦の6回に、塩見が走者一掃の適時三塁打を放つなど一挙4点。巨人のエース・菅野を打ち崩した


 2回に村上宗隆の安打と2つの四球で一死満塁のチャンスをつくると、西浦直亨が犠飛を放って先制。6回には二死二、三塁の場面で西浦が申告敬遠され、二死満塁とする。西浦を敬遠すれば、続く高橋の打席で得点圏打率.421を誇る川端慎吾が代打することは想定内のはずだが、巨人・原辰徳監督は敬遠を選んだ。代打の川端が押し出しの四球をもぎ取ってリードを広げると、続く塩見泰隆が走者一掃の適時三塁打。菅野から一挙4点を奪った。

満を持して中4日で第2戦の先発マウンドに立った巨人・菅野。5回まで散発3安打も、6回二死満塁から川端への押し出し四球で力尽きた


 “つなぐ攻撃”で天敵討ちに成功し、勢いを増すヤクルトは、日本シリーズ進出に王手をかけた第3戦の先発マウンドに、原樹理を送る。だが2回、大城卓三の打球が原の右手に直撃し、降板を余儀なくされる。それでも、緊急登板の金久保優斗が5回まで1失点の粘投を見せる。“もしも”の第2先発として待機していた右腕が、窮地を救ったのだった。

この第3戦、先発の原は、2回に大城の打球が直撃し、右手を負傷。無念の降板となった


 1点を追う7回二死満塁の場面では、左打者の青木宣親に対し、原監督は左投手の中川皓太をマウンドへ送る。失投の許されない初球、真ん中に甘く入ったストレートを、39歳の大ベテランは左前にはじき返した。2点を奪う、あっという間の逆転劇。8回には清水昇が1点を失い同点に追いつかれるが、リーグ1位のヤクルトが引き分け以上なら、その時点で日本シリーズ進出が決まる。9回、マクガフが三者凡退に抑え引き分け、頂上決戦への挑戦権を得た。

 奥川ら若手の躍動、青木らベテランの底力が見事に融合。凡事徹底、つなぐ意識が呼んだ、盤石の戦いぶりだった。

第3戦、巨人先発のC.C.メルセデスはヤクルト打線をゼロ封も、6回80球で降板


第3戦の7回二死満塁の場面で、青木が勝ち越しの2点適時打。相手投手が中川に代わり、初球をたたいた

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