世界最高峰の舞台、メジャー・リーグ。昨季も投打に世界一を目指した日本人メジャー・リーガーたちがいた。侍たちの挑戦。彼らの奮闘を振り返る。 写真=Getty Images ダルビッシュ有[投手/パドレス]

ダルビッシュ有
【2021年成績】30試合、8勝11敗、166回1/3、138被安打、199奪三振、防御率4.22
順調なスタートも股関節を痛めて失速 2020年はサイ・
ヤング賞投票で2位になったことから、パドレスに移籍しても、それ以上の活躍で地区優勝に導いてくれるとファンは大きな期待をかけていた。だが終わってみたら8勝11敗、防御率4.22。「最初は良かったけど悔しい終わり方をした感じです」と振り返った。開幕からの12試合で見ると6勝1敗、防御率2.25。だが7月の試合で股関節を痛めてから思うような投球ができなくなった。「9月29日にMRIを撮ってみたら、左股関節の関節唇の損傷がちょっとあった。だんだんアウトステップするようになっていて。アウトステップに気付いたのが1カ月くらい前で、元に戻そうとしたときにまだそこに痛みがあった」と自己分析はできている。
その中でも、ある記録を打ち立てた。6月21日、サンディエゴでのドジャース戦でこの試合11個の三振を7回に奪い、メジャー通算1500奪三振となった。登板197試合での到達は
ランディ・ジョンソンの206試合を抜く史上最速、1216回1/3での到達も、スティーブン・ストラスバーグの1272回1/3を抜く史上最速。そこはメジャー一流の投手であることは変わりない。今季のリベンジへ体のメンテナンスを整えるつもりだ。
筒香嘉智[外野手/パイレーツ]

筒香嘉智
【2021年成績】81試合、50安打、8本塁打、32打点、打率.217
メジャー式に慣れレギュラー定着 今季につながる明るい材料を持ってメジャー2年目を終えた。レイズでの2年目、故障で出遅れた崔志萬の代わりに一塁に入ったが、打率.167、本塁打0と不振を極め、5月に戦力外。そしてドジャースへトレードとなった。しかし、ドジャースでも期待に応えることはできなかった。12試合で打率.120で長打もなし。6月には右ふくらはぎを痛めて戦列を離れた。実戦で調整するため傘下の3Aに合流した。7月初めにはメジャー40人枠から外れるも打撃フォームを固め、徐々になじんできて本塁打も出始めた。そして出場機会を求め8月にメジャー契約でパイレーツに入団した。
「マイナーでは自分のスイングが戻ってきた。いい感覚で(メジャーに)帰って来られたことに、非常にワクワクしている」と入団時に語ったが、その言葉どおり・・・
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