21歳とは思えない風格を漂わせる。四番としてヤクルトに20年ぶりの日本一をもたらした村上宗隆。バット以外でも真価を発揮した背番号55が2021年セ・リーグの顔なのは間違いない。 文=菊田康彦 写真=内田考治 
献身的にチームを引っ張る村上の姿にファンも黄金時代の再来を予感する
マウンドにできた日本一の歓喜の輪の中で、その両眼からはとめどなく涙があふれていた──。
「プレッシャーがすごくて。周りの人たちも本当に期待してくれていて、『日本一になってくれ』と思ってる中でやるっていうことはすごくプレッシャーで……初めてそういうプレッシャーを感じながらやりました」
オリックスとの日本シリーズを制覇した直後に語ったように、村上宗隆にとって「人生初」という、うれし涙は21歳の四番バッターが初めての大舞台で背負った重圧の大きさを物語るものだった。
そのプレッシャーの中、第1戦(京セラドーム)で一度は勝ち越しとなる2ランを放つと、第5戦(東京ドーム)でも1対1の均衡を破るソロ本塁打。いずれも試合は僅差で落とし「僕が打たないほうが勝ってるんで。日ごろの行いが悪いのかな、みたいな感じです」と自虐的に振り返ったが、見る者を「これぞ四番!」とうならせる2本のアーチであった。
「優勝できるチームの四番になれるように頑張りたい」
そう誓って臨んだ2021年シーズン。新型コロナ禍により120試合制で行われた20年に続き、昨年も全143試合で四番を張った。
6月23日の
広島戦(マツダ広島)では・・・
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