全選手がユニフォームを泥まみれにしてアピールする必要はない。選手の“立場“によって異なるもの。アピール必至の1カ月となるのか、はたまた開幕を見据えるマイペース調整か──。立場の違いから生まれるキャンプのマジックと自らの立場が分かる一つのバロメーターを元ロッテ・里崎智也氏が語る。 取材・構成=鶴田成秀 写真=BBM 
宿が違えば当然、食事も違う。1カ月を過ごす場所は、グラウンドだけではない[写真は2002年のロッテ・鹿児島キャンプ、宿での夕食にて。左・立川隆史、右・清水将海]
キレッキレの正体は!?
いよいよキャンプイン! と周りは騒ぎますが、選手によってはそこまで気張って迎える日ではない。自主トレで体を仕上げて挑む選手ばかりではないんです。2月が勝負なのか、それとも3月25日から始まるシーズンからが勝負なのかは、立場によって変わってきますから。
立場は、試合に出るための自分の“立ち位置”にほかなりません。レギュラーか、ポジションを奪う立場か、そもそも定位置争いに割って入ることから始まる立場なのか──。自分の立ち位置次第で2月1日からの1カ月間の過ごし方は大きく変わるのは当たり前のこと。だから僕も、入団したばかりのころと、一軍で実績を積んだあとのキャンプは、まったく気持ちが違っていました。ポジションをつかんでからは、大げさに言ったら・・・
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