低迷打破を期すチームづくりが実を結んだ。前年最下位も大きな補強は行わず、生え抜き選手を軸に挑んだ2021年。開幕直後は苦戦を強いられたが、次第に戦う形をつくり上げ、25年ぶりVを成し遂げた。ただ、大きな忘れ物もある。 [2021年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位 70勝55敗18分 勝率.560
551得点(3)500失点(2)、打率.247(1)、75失策(5)
133本塁打1(1)、50盗塁5(5)、防御率3.31(2)

CS突破を決め、ペナントを手に京セラドームを一周するナイン
進撃開始の交流戦
エース・
山本由伸が初の開幕マウンドに上がり2度目の先発登板は中5日。低迷打破を期したシーズンは、東京五輪による中断も見込み、「前後期制みたいな感じ。最初に置いていかれないように」と
中嶋聡監督は開幕ダッシュを狙った。だが、波に乗れない。
西武との開幕戦(メットライフ)は山本が7回自責点1も、守備の乱れもあって敗戦(3対4)。黒星発進となると、借金生活が続いて下位から抜け出せず。それでも高卒2年目の
宮城大弥、
山岡泰輔らを筆頭に安定した先発陣の奮闘もあって大型連敗はなし。借金を1まで減らすこと8度と、勝率5割復帰に挑戦し続けたが、ことごとく失敗に終わって浮上し切れずにいた。
そんな中で5月に入ると風向きが変わる。日替わりオーダーを組んでいた打線だが・・・
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