立ち上がりからのテンポのいい投球は、最後まで乱れることがなかった。打者27人、全97球での快挙について、右腕が感じた思いに迫る。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭 5月11日(水) H2-0L (PayPayドーム) 
「いつもどおり」で上がったマウンド。一人ひとり打ち取っていった結果は、いつもどおりではなかった
一人ひとり、しっかりと
偉業達成から数日たっても、東浜巨は「まだ実感はないですね」と口にした。今春からいい状態で開幕を迎え、その後も状態を落とすことなく。5月11日、素晴らしい結果に結びつけた。 ──試合中、
森山良二投手コーチから「ブルペンからとても調子が良く」というコメントがありました。自身の感覚はいかがでしたか。
東浜 (ブルペンの)調子は良かったですよ。ただ、それと試合は直結しないと思っているので、僕は。ブルペンで調子がいいからと言って試合でも大丈夫だ、とはならないように心掛けています。
──初回は7球で三者凡退。いい形で試合に入っていきました。
東浜 立ち上がりはなかなか難しいところではあるので、そこをすんなり入れたのはよかったですね。
──ただ、5回の登板中には、右脚がつるアクシデントもあった、と。
東浜 そこはまあ、割とよくあることなので(苦笑)。だからと言って、何かが変わったかというと、それはなかったです。
──試合終盤になっても、いいペースで投げ続けていました。ご自身、踏ん張りどころというのはあったのでしょうか。
東浜 踏ん張りどころというか、フォアボールで出したランナーのところで、2度ともゲッツーを取れたのは大きかったなとは思います。特に2回は1アウトの、5回は先頭、ノーアウトのランナーだったので、意識しました。相手は一発のある打線なので、一気にドカンで先制されたり追いつかれたりというのは、チームとしてはあまりよくはないなと。気にしたのは本当に、その場面くらいです。
──
西武打線は長打力もありますからね。
東浜 やっぱり中軸はホームランをよく打っているイメージですし・・・
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