クライマックスシリーズ進出を逃したことで、逆に巨人の秋季練習は主力選手がずらりと顔をそろえる充実の日々となった。新たに加わったコーチ陣は早々と、チームに改革の新風を吹き込ませようとしている。2023年の逆襲へ向けた第一歩をレポートする。 写真=藤井勝治 10月10~31日 ジャイアンツ球場 
新たに打撃チーフコーチになる大久保コーチは秋季練習で早くも存在感を発揮していた
「デーブ」の存在感
ユニフォームを泥だらけにして打球を追う選手たちへ、スタンドから自然と拍手が送られる。選手やコーチの冗談には観衆も沸く。3年ぶりにスタンドに観客を迎え入れたジャイアンツ球場での秋季練習は、活気に満ちていた。
2017年以来5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ巨人は、足元を見つめ直す秋を過ごしている。秋季練習は10月10日にスタート。指揮官として初めてクライマックスシリーズ進出を逃した
原辰徳監督は「チームとしての野球をしっかり意識づけることが必要。練習は2通り。チームで動く練習と個の練習」と号令をかけた。
坂本勇人、
中田翔、
丸佳浩、
菅野智之といったベテランに、助っ人のA.
ウォーカーもフル参加。毎日、トレーニングウェアでの走り込みから始まるなど、例年以上に鍛錬の色合いが強い。
注目ポイントの一つは、順次合流した新たなコーチ陣だ。ファームも含め、新任5人、復帰3人、配置転換12人とコーチングスタッフは計20人が刷新された。中でもリーグワーストの打率.242に終わった打線の再建を託された
大久保博元打撃チーフコーチが、ひときわ存在感を放っていた。
現役を退いた1995年以来の巨人復帰となった「デーブ」は16日に合流すると・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン