原辰徳監督にとって3度目のリーグ3連覇、日本一を狙いながら歴史的な大失速を喫して3位に終わった前年からの巻き返しを期した勝負の年。だが、大味な打線、若手頼みの投手陣は最後までかみ合うことなく、厳しい現実に直面した。 写真=BBM [2022年成績]※成績部分の()内数字はリーグ順位 68勝72敗3分 勝率.486
548得点(3)、589失点(6)、打率.242(6)、82失策(5)
163本塁打(2)、64盗塁(4)、防御率3.69(6)

原監督は投打ともに最後までやり繰りに苦慮した
誤算続きの投手陣「勝利の方程式」が崩壊
前年3位からの巻き返しを期した勝負の年だったが、終わってみれば5年ぶりのBクラスとなる4位に沈み、原辰徳監督としては初めてクライマックスシリーズ進出を逃すという厳しいシーズンになった。
開幕直後は好調だった。両リーグ最速で20勝に到達し、そのまま独走態勢に入るかと思われたが、5月以降は失速していく。投手陣の最大のほころびは不安を抱えていたリリーフ陣だった。絶対的なセットアッパーだった
中川皓太はケガによりキャンプで別メニュー調整が続き、その後は腰痛で復帰のメドが立たず、R.デラロサ、T.
ビエイラもオープン戦で不安定な姿を露呈。前年の「勝利の方程式」が崩壊するという緊急事態に、指揮官はドライチ右腕の
大勢をクローザーに抜てきした。
その大勢は開幕から圧巻の投球を見せたが、いつまでたっても「いかに大勢につなぐか」の最適解を見つけることができなかった。「8回の男」として
今村信貴や
鍬原拓也、
平内龍太を次々と試していき、平内については中盤戦から我慢の起用を続けたものの・・・
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