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藤浪晋太郎が記者会見「期待と希望にあふれている。ベストを尽くす!」

 

阪神からポスティングシステムを使ってアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎投手が現地時間1月17日、オークランド市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。
文・写真=樋口浩一

会見に臨んだ藤浪[左から3人目]は見事な英語を披露。さらに現地記者の質問に、機転を利かした発言で会場を盛り上げた


 報道陣を大いに沸かせた。会見用の背番号1のユニフォームに袖を通した藤浪は英語であいさつ。「藤浪晋太郎です。フジと呼んでください。富士山のように」と自己紹介した。「日本では晋太郎と呼ばれることが多いのですが、(アメリカ人には)シンが発音しにくいし、フジのほうがマウント・フジは知られているし、分かりやすいかなと思った」と語った。

 最後には「ベストを尽くして、感謝の気持ちをパフォーマンスでお目にかけることを約束します」と意気込み、「ゴー、エイズ(Go A's)!」で、英語のあいさつを締めくくった。

 阪神では最初の3年間で連続2ケタ勝利をマークしたが、その後の7年間は苦戦を続けてきた。だが、能力は高い。藤浪自身「ファストボールとスプリットには自信を持っている。思い切って腕を振って、勝負していきたい」と力強い。

 課題とされてきた制球力についても「ファストボールもスプリットも、ほかの変化球もコントロールできている」と、環境を変えての新出発に手応えを感じている様子だ。

 デービッド・フォーストGMは「先発として期待している」と、頼もしそうに語った。アスレチックスは昨季、ア・リーグ15球団で最低の勝率に沈んだ。当然のように2ケタ勝利をマークした投手はいなかった。昨年から主力選手を次々と放出し、再建途上にあるチームとしては、日本で10年間の経験がある藤浪に本来の力を発揮してほしいと望んでいる。しかも昨季の本拠地平均観客数はMLB30球団で唯一、1万人を切った。チームとしては日本人ファンを呼び込み、観客動員数アップも目論んでいる。

 メジャーに来たからには、同い年で、何かと高校時代から比較されてきたエンゼルスの大谷翔平の話から逃れることはできない。ましてやエンゼルスは同じア・リーグ西地区。開幕3連戦を含め、13試合が予定されている。大谷との対決は多くなりそうだ。

「楽しみ? もちろんです。彼は世界最高の選手のひとり。楽しみにしてくれている日本のファンもいると思うので、チャンスがあれば思い切って勝負したい」

 公式ボールの違いや、生活には積極的に適応していくつもりだが、逆に変えたくないこともある。「思い切ってプレーするところは失いたくない」と力強く口にした。基本年俸は325万ドルで、契約期間は1年。開幕からすぐに結果が求められる厳しい状況だが「これから始まるなという期待と希望にあふれている」と夢の舞台での快投を目論む。その前のキャンプイン、開幕が待ち遠しそうだった。

藤浪晋太郎、記者会見一問一答[一部抜粋]


―――なぜ、アスレチックスを選んだのか?

藤浪 一番自分を高く評価して、信頼してくれたチームだからです。

―――アメリカで勝負するにあたって、自信を持っていることは?

藤浪 直球とスプリットには自信を持っている。どちらもコントロールできると思っている。球が日本と違うので、キャッチボールは頻繁にやっていた。球への対応を重視して取り組んでいる。今のところ問題ないと思う。

―――対戦したい打者は?

藤浪 やっぱり同級生の大谷翔平(エンゼルス)と鈴木誠也(カブス)と対戦したいですね。

―――ほかの日本人選手からの助言は?

藤浪 (パドレスの)ダルビッシュ(ダルビッシュ有)さんと(ツインズの)前田健太さんにはちょっとアドバイスをいただいた。これからもいろいろ聞きたい。

―――では、新たな舞台で失いたくないものは何でしょうか。

藤浪 思い切ってプレーするところは失いたくないです。文化は違っても思い切りの良さはどこでも武器になると思う。なくさないようにしたいです。

―――グラウンド内外で、どんな適応をする必要があると思いますか。

藤浪 もちろん英語を勉強する必要があると思います。文化なども勉強していろんな人とコミュニケーションをして、学んで吸収していくことが一番かなと思います。

PROFILE
ふじなみ・しんたろう●1994年4月12日生まれ(29歳)。197cm98kg。右投右打。大阪府出身。[甲]大阪桐蔭高-阪神13[1]-アスレチックス23。
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