
落合の打撃練習
ある日曜日のテレビで
テレビを見ていて、昔の記憶と結びつくことってありませんか。
あれは春季キャンプのころですが、日曜の朝、起きがけにテレビをつけたら、
落合博満さん(元
ロッテほか)と
中畑清さん(元
巨人)が出ていました。
ちょうど
山川穂高(
西武)が緩い球を思い切り打っていた映像が流れていましたが、昔は遅い球と言えば、落合さんです。打撃投手にスローボールを投げさせて打っているのをよく見ました。
緩い球はインパクトまで目でボールをしっかり見て、そのあとの打球の行方も確認できます。要は「こう打ったらボールはこう飛ぶんだ」ということが分かるということです。速い球はどうしても反射的な動きが入りますから、これが結構、難しい。
落合さんは打ち方について「ボールの上っ面をたたいて、下にバットを潜り込ませ、それでスピンをかけてフライを打つ」みたいな話をしていました。ボールの上側の手前のところにバットを当て、そこから斜め下に切って、抜けてから手首を使ってボールに下から上に行くような角度をつけるということでしょうか。昔、僕らがやっていたリストを効かしてヘッドを走らせるスイングとまったく違います。
これを聞いて思い出したのが、東京ドームの巨人戦です。僕が解説者になりたての時期でしたが、まだ巨人にいた
松井秀喜が打撃練習をしていました。このとき、
原辰徳監督が僕を見つけて手招きしてくれ、打撃ケージの後ろで一緒に見ることになりました。で、真後ろから見た松井の打撃がまさにそうだったんですよ。上から押しつぶすように見えながらバットがボールの下に入リ、ボールは上向きの角度がついて、すごいスピードでスタンドに飛び込んでいった。原監督に聞いたら・・・
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