期限は日本時間で1月12日朝。そこまでには、メジャー移籍かNPB残留かが決まっているDeNAの今永昇太と日本ハムの上沢直之。ポスティングシステムで、メジャー移籍を目指して、現在交渉中だ。その行方はいかに……。 写真=桜井ひとし、毛受亮介 ※情報は現地時間1月7日現在 
契約できるか、どうかではなく、どのチームを選ぶかが焦点の今永。残りの期限でどういった決断をするのか楽しみだ
交渉成立なるか
これまでも締め切りの数時間前で移籍が決まったことがあった。ポスティングシステムでは契約交渉期限があるため、代理人は最後の最後まで、選手にとってどの球団が一番フィットするのかを探っていく。
DeNAからメジャーを目指す今永昇太の交渉期限は日本時間の1月12日、午前7時だ。この期限が迫った中で、さまざまな報道が出始めている。昨オフのWBC決勝の先発マウンドに上がった今永。今オフ、先発左腕の中ではサイ・ヤング賞のブレイク・スネルに次ぐ存在と言われている。
山本由伸がドジャースに決まったことで、腰を据えての交渉が行われているはずだ。ジャイアンツが撤退、エンゼルス、レッドソックス、カブスが有力という情報も飛び交っている。最終的にどのチームに決めるのか……。どのチームになっても先発三番手あたりの評価は変わらない。昨今、日本人投手の市場価値が上がっているだけに、どの程度の契約金になるか楽しみだ。(※10日、カブスが今永昇太の獲得を発表)

まずはメジャー契約を勝ち取りたい上沢。先発として高い期待をかけるチームがあるはずだ
一方、日本ハムから挑戦を決意した上沢直之も、今永同様に日本時間12日午前7時が交渉期限となる。上沢の強みは何と言ってもイニングイーターとしての存在感。際立つような球種はないが、メジャーでも試合をつくれるだけの能力は高い。
先発では四番手あたりの存在になりそうだ。どちらかと言えばチーム再建を目指す球団などが手を挙げているようだ。最近では昨年ナ・リーグ中地区4位のパイレーツの名前が挙がっている。一方で、ア・リーグの強豪、レイズやオリオールズも興味を示しているとも言われている。当然のようにメジャー契約が基本線で動いており、代理人のマイク・シール氏と上沢がどういう決断をするのか、楽しみだ。