1年に一度、各球団の指揮官が一堂に会する「12球団監督会議」が1月16日に都内のホテルで開催された。球界をより良い方向へ導くために、“スピードアップ策”など、さまざまなことが話し合われた。 写真=桜井ひとし スピードアップを全体で意識する
昨年に続いて座長は年長者の阪神・
岡田彰布監督。会議の冒頭では元日に発生した「令和6年能登半島地震」に対し、12球団で協力して支援していくことが確認された。
続いてNPBが力を入れるスピードアップの取り組みについて。「打者交代30秒以内の徹底」がお願いされた。メジャー・リーグのピッチクロックのような厳格なルールではないため、罰則はない。ほかには監督やコーチがマウンドに激励へ行く際も30秒以内、二軍戦ではタイマーを設置してテンポアップの投球を心掛けるなどスピードアップを全体で意識して臨むことを12球団で確認した。
リクエスト制度で追加される対象プレーも確認された。走者が前の走者を追い越すプレーが今季からリクエスト対象に加わる。森健次郎審判長からは12球団の監督にリクエストのシグナルをベンチ前で大きく表現するようお願いがあった。広島・新井貴浩監督からは接触プレーの際にリクエスト行使まで時間の猶予を認める提案があり、審判側も承知して状況に応じて判断することとなった。
岡田監督から2つの提案
監督同士の意見交換では、岡田監督から2つの提案があった。1つは記録員について。岡田監督は「名前と顔がね、今は合わない。もうちょっとね、(現場と記録員で)コミュニケーションを図ったらどうですか」。現役時代は試合前にグラウンド状況について記録員と話していたこともあった岡田監督。「甲子園と広島は土のグラウンドなので少しのイレギュラーバウンドがね、(安打か失策か)ちょっと分からない部分がある。やっぱりグラウンド降りてきてもらってコミュニケーションを取るとかしてほしいな」と話した。
2つ目は試合中に選手が審判へ行うあいさつの簡略化だ。「守備位置に就いたら左向いてあいさつ、右向いてあいさつ……とかな。ファンの人からな、なんかちょっとあんまりいいことないなあという話を聞いたからな」。
あいさつ待ちに時間が取られることはスピードアップの方針にも合わない。「審判には聞いたよ。どう思う? 言うて。『あいさつしなくても判定は一緒です』言うてたけどな、そんなん当たり前やん(笑)。最終的には自然の流れであいさつでええんちゃうの、と。守りに行くときにパッとおったら『あ、こんちわ』ぐらいでな」と提起した。
ソフトバンク・
小久保裕紀監督からは試合中のベンチ内にタ
ブレット端末を持ち込めないかと提案された。メジャー・リーグでは認められている行為で小久保監督も「MLBでは
大谷翔平選手(ドジャース)が常に打席のチェックをしている。そういうのはどうなのか、とかね」と問題提起。会議内で結論は出ず、検討事項としてこれから話し合っていくことになった。