“同期”が見せた1年目の活躍を自らのモチベーションに変えて、伝統球団ではい上がろうとしている。持ち前の明るさも武器に、一気にレギュラー定着を狙う。 写真=兼村竜介、BBM 1年目の悔しさを糧に
チャンスをムダにはしない。2年目で初の開幕一軍を勝ち取った萩尾匡也は今季開幕2戦目の3月30日、東京ドームでの
阪神戦の7回に代打で出場すると、今季初打席で右翼線への二塁打で追加点を呼び込み、最高のスタートを切った。
先発出場の機会も巡ってきた。4月2日の
中日戦(バンテリン)からは4試合連続で一番に起用されるなど、3、4月は24試合に出場して80打数20安打、打率.250、2本塁打、8打点。
阿部慎之助新監督が外野のレギュラー白紙を宣言してシーズンがスタートした中、上々の滑り出しを見せているが、背番号12が見ているものは目の前の結果ではない。
「立場的にも、チームの状況としても、成長段階と言えるような立場じゃない。しっかり結果を一日一日残していくことが必要だと思います」
大卒ながら売り出し中の23歳。まずは、自分の立場を確立するために、頭がいっぱいいっぱいになっても何ら不思議ではない。だが、「そんな立場じゃない」と言い切った。その背景には2人の“同期”の存在がある。
1人目は同じく大卒で同期入団の
門脇誠。1年目の昨季は、開幕から一軍で126試合に出場。広い守備範囲と強肩を武器に、まずは守備で頭角を現すと、シーズン終盤には遊撃のレギュラーを獲得。
坂本勇人に三塁コンバートを踏み切らせた張本人で、今季は開幕前からレギュラーを明言された。
2人目は阪神の
森下翔太。昨季は94試合に出場すると、日本シリーズでは新人記録を更新する7打点で日本一に貢献している。強打の右打ちの外野手という同じタイプの同学年で、大学日本代表では四番の座を争うなど互いに切磋琢磨してきた。
そんな存在の活躍を「悔しさはあるし、刺激になる。1年目で門脇や森下が・・・
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