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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「巨人はなぜ毎日オーダーを変えるのか。球団は指導者育成プロジェクトを」

 

阪神岡田彰布監督[手前は巨人・阿部監督]


 巨人はここ最近、一番・丸佳浩、二番・坂本勇人にするなど毎日のようにオーダーを変えている。主役がわき役になったり、わき役が主役になる。坂本はクリーンアップに固定すべきだ。吉川尚輝も開幕当初は八番を打たせていたのに、現在は三番に置いている。

 なぜ巨人はオーダーを決めないのか。少し結果が出なければ二軍へ落として代わりの人間を起用。こんなことをしていたら人は育たない。

 選手のタイプがクリーンアップ型かリードオフマン型かは一目瞭然である。それが分からない人間が監督、コーチを務めているから目先の結果欲しさにオーダーを変えるのだ。かつて広島山本浩二監督は新井貴浩(現広島監督)を四番で使った。最初は結果が伴わなかったため批判もされたが、山本は信念を貫いた結果、新井を開花させた。

 それに比べて昨今の首脳陣は辛抱が足りない。やはり不動のクリーンアップでいくべきである。

 こんな巨人が今年勝ったら私は野球界から足を洗う。チームが上位にいるのは巨人の“崩れた伝統”で勝っているに過ぎない。阿部慎之助監督は本当に自分の意思でオーダーを決めているのか。誰かの意見に左右されていないか。いずれにしても監督1年目、簡単に正解が出るはずがない。人間、死ぬまで勉強だ。

 日本にはアメリカのマイナー・リーグのような指導者を育てる場がない。ならば・・・

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