開幕から2カ月が過ぎ、40試合以上を消化した。戦いの舞台は交流戦へと移っているが、12球団のここまでの戦いを振り返ってみよう。好調の理由、不調の要因、そして今後のキーマンは誰なのか。 (※文中の成績は、すべて5月26日現在。リーグ順位のTはタイ) 【パ・リーグ編】はこちら 阪神・開幕直後の出遅れも挽回 1点差ゲームは圧倒的勝率
毎試合中「あ~っ」というため息が聞こえてきながらも、最後は「よかったあ」という安どの表情で選手たちがハイタッチするのを見守っている。それが今季の虎ファンの日常になりつつある。「いつかは打線が上がってくるだろう」と期待しながら48試合が経過。クリーンアップがチャンスで打てず、最後まで最少得点を守り抜き、勝ち星を拾って貯金「6」で首位を堅持した。そのすべてが投手陣の力によるところだ。チーム防御率はリーグ1位。リリーフ陣で防御率2点台は
岩崎優のみ。残りのリリーフは全員1点台と、鉄壁の守りを見せている。その証拠に1点差ゲームは13勝5敗と圧倒的な勝率を誇る。もちろん、
岡田彰布監督の采配の妙も見逃せない。
ただ、このまま残り95試合すべてを投手陣のおんぶに抱っこのままでは持たないはず。「いつかは」がなるべく早くくれば、後半戦は投手陣も楽になり、連覇の可能性も見えてくる。とにかく主軸の復調を待つのみだ。(H.s)
<T担期待のKEYMAN>木浪聖也 
木浪聖也[内野手]
クリーンアップが打てないと言われているが、実は猛虎打線の要は「八番」。昨年は木浪が八番に入り9イニングを戦う中で、いい循環、いい流れをつくった。昨年は出塁率.320で今年は.287。ここが3割に乗ったとき、打線は必然的に得点力が上がるはずだ。
広島・8度の完封負けで得点力課題も状態上向きで解消の気配漂う
得点力不足に苦しんだ。
末包昇大の春季キャンプ前の負傷。さらに開幕早々、新外国人のシャイナー、レイノルズが故障による離脱で、大砲と言える存在が不在。4戦連続を含む、8度の完封負けを喫した。だが、5月中盤以降次第に打線は良化。まず、極度の不振により登録抹消された四番・
堂林翔太に代わり、
小園海斗を起用。
新井貴浩監督は「得点圏での強さや打順の並びを考えて」と意図を説明したが・・・
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