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日本生命 セ・パ交流戦2024

ロッテ・伏兵たちが引っ張る“連勝街道” 4つの引き分けを挟みながらも11連勝

 

11連勝を決めた6月1日の阪神戦[ZOZOマリン]、延長11回サヨナラ打を決めた愛斗は捕手の佐藤都志也と抱き合い、小川も駆け寄る


 ロッテが勢いづいている。5月14日のオリックス戦(那覇)から6月1日の阪神戦(ZOZOマリン)まで、4つの引き分けを挟みながらも11連勝。15試合を消化して一度も負けず、その時点での今季の成績は連勝前の「借金2」から「貯金9」に浮上した。

 なぜロッテは負けなかったのか。粘り強さが出てきたことが大きい。5月29日のヤクルト戦(神宮)から4試合連続で延長戦。4試合とも、1点ビハインドの9回に追いついての延長イニング突入だった。その4日間では延べ23投手が登板したものの、3連投以上の登板をした投手は皆無。リリーフ陣に無理をさせない起用での連勝でもあった。

「伏兵」の活躍も見逃せない。10連勝を決めた31日の阪神戦(ZOZOマリン)で二番・二塁で先発出場した小川龍成は昨年、24打席で打率.150だったが、この日は6打席で2安打4四球と全打席で出塁。最後は二死満塁からのサヨナラ押し出しだった。この試合で今季初勝利を挙げた左腕・鈴木昭汰はこの11連勝中、1勝2セーブ。この鈴木も昨年は0勝0敗だった。

5月31日の阪神戦[ZOZOマリン]で勝利投手となった鈴木は、この11連勝中に1勝2セーブを挙げた


 9回に同点犠飛を打った高部瑛斗は昨年、負傷のために試合出場がなかったが、18日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で一軍復帰してからそこまでチームも負けなし。

 11連勝を決めた6月1日の同カードで延長11回裏にサヨナラ打を放ったのは、現役ドラフトで今季西武から移籍した愛斗。先発した2年目の田中晴也はプロ初登板だったが、昨年の日本一チームを相手に堂々の5回無失点の投球を見せた。昨年は主力でなかった選手たちが、続々と結果を出しているのだ。

 この好循環をシーズン最後まで維持できれば、ロッテは面白い存在になる。

写真=高原由佳
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